先日公開されたGoogle Chrome 4 beta版には、多くの人が待望していた拡張機能「エクステンション」(Extension)が搭載されました。今回はこのエクステンション機能について、レビュー記事を書こうと思います。なおかなり沢山試してみたので、今回は"Twitter関連"のエクステンションのみ紹介します。

各種エクステンションを紹介する前に、まずエクステンション機能についてですが、下記のニュース記事に分かりやすくまとめられているので、紹介します。

Google Chromeの拡張機能、ベータ版を公開~すでに300種類以上(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091209_334536.html

簡単にこの機能の特徴を箇条書きにすると、以下の通りです。
  1. Googleのエクステンション公式配布ページ(以下「公式ページ」)の場合、「Install」ボタンを押すだけでエクステンションの追加できる※1。
  2. 追加したり反映する際、再起動は必要ない。
  3. "設定ボタン※2 > 拡張機能"で表示される設定画面で、有効・無効やアンインストール、各種オプション設定ができる。
  4. Chromeのタブと同じで、エクステンションに問題が生じても、他のタブ(プロセス)には影響ない。
  5. エクステンションも自動アップデートされる。
  6. エクステンション有効化後、機能しない※3場合は、ページをリロード(再読み込み)すると機能するようになる。
  7. 公式配布ページおよび「c」で表示される設定画面では、一部のエクステンションは機能しない※4。
※1.その他の配布ページでも、基本的にワンクリックで追加できる。
※2.画面右端の"スパナ"状のボタン
※3.特に特定のサイトで動作するようなエクステンション。
※4.マウスジェスチャーなどの操作系やサイトの要素を改変するようなエクステンションは、機能しないようです。 情報ソース:公式配布サイトのChrome Gesturesの「NOTE」参照(momdo_さん感謝


[ Twitterクライアント・エクステンション ]

Brizzly - 公式配布ページ



TechCrunch JAPANで誉められていたので、インストール。
主な機能としては、以下の通りです。
  • Facebookのデータを表示できる。
  • ReplyやDMの他、QT機能※1に対応。
  • TL上のリンク先の画像や動画※2を表示する。
  • ツイート用のテキストエリアを表示すると、クリップボードのテキストがペーストされた状態で表示される。
  • リストの作成・追加・表示ができる。
  • 検索メモの表示・追加ができる。
  • プロフィールを表示する。
  • 他のユーザーをフォロー・フォロー解除ができる。
※1.いわゆる「非公式RT機能」。
※2.twitpicやYouTubeなど

兎にも角にも、機能的には非常に充実している印象。「Twitterのほぼ全ての機能が利用できる」と言っても過言ではないでしょう。デザインも結構良い感じ♪

ただその半面、良くないところも結構あります。
  • WEBサービス「Brizzly」でアカウントを取得する必要がある。
  • 毎回読み込み時間が長い。
  • ワンクリックでTLとReply等を切り替えられない。
  • URLの短縮サービスとの連携機能がない。
  • 新着ツイートの通知機能がない。
特に「起動の遅さ」とワンクリックで切り替えられない点は、非常に気になります。
なので正直、あまりお薦めできません。


Chromed Bird - 公式配布ページ

Chromeエクステンション:Chromed Bird(拡大)

シンプルなTwitterクライアント。上記のBrizzlyと違ってタブで簡単にTLとReply・DMを切り替えれるなど、"よくあるTwitterクライアント"と言えるのではないでしょうか。
(その分使い勝手は、皆さんすぐに想像できると思います。)

個性的な機能としては、短縮URLを作成するためのテキストボックスがツイート入力欄のすぐ下にあり、そこに短縮したいURLを入力し表示される文字列を押すと、短縮されたURLがツイート入力欄に表示される機能があります。これは結構便利な機能だと思います。
ちなみにこの機能で利用される短縮URLサービスは、オプションの設定画面で3つのサービスの中から選択できます。

以下はこのエクステンションの主な機能です。
  • OAuthで認証を行う。
  • デザインを2種類から選べる※1。
  • ReplyやDMの他、公式RT機能とQT機能※2に対応。
  • 短縮URLサービスを利用できる。
  • 新着ツイート数がエクストラアイコン上に通知(表示)される。
  • ツイート入力欄の大きさを一時的に変更できる※3。
※1.デザイン変更は設定画面ではなく、エクステンション本体のTL等々を切り替えるタブの右横にあるドロップダウン・メニューで行う。
※2.いわゆる「非公式RT機能」。使うには「Share」をクリック。
※3.一度閉じたら元に戻る。

機能も比較的シンプルですが、オプションの設定項目もシンプルです。リフレッシュタイミングや表示されるツイート数など、"必要最低限"と言った印象。いわゆる"よくあるTwitterクライアント"だと思うので、使い勝手は悪くないです。使用時に迷う事もないでしょう。

ただ気になるところが2つあります。1つは、TL上に表示されるツイートの行頭(行の一番最初の文字)の位置が、よく左下がりに段々に表示されてしまう事。少し読みづらいと言うだけで、特にこれで困る事はないのですが、私にはこれが結構気になります。
もう1つは、強制的に読み込み(リフレッシュ)をする機能がない事。これも特に必要と言う訳ではないですし、エクステンションを閉じればリフレッシュされますが、できたら付けて欲しかったなと思います。
(あと細かい事を言えば、新着ツイートの通知時、エクストラアイコンの鳥の色が変わるのがちょっと嫌だなと思います。(^^; )

これらさえ気にならないのであれば、お薦めのTwitterクライアントだと思います。


Metrist - Twitter Client - 公式配布ページ公式サイト非公式配布ページ



今回紹介するTwitterクライアントの中で、一番お薦めが、この「Metrist - Twitter Client」(以下「Metrist」)です。
デザインは以前のEchofon for Firefoxに似ている感じ。機能は決して多くなく、いわゆる"定番"のTwitterクライアントと言えるでしょう。特徴としては、とにかく他のTwitterクライアント・エクステンションと比べて、動作や読み込み速度が高速な事。これはキャッシュを保存する機能があるからだと思うのですが、そのおかげで非常に快適に使う事ができます♪

主な機能としては、以下の通りです。
  • キャッシュ(ツイート)を保存する機能がある※1。
  • 文字の大きさを4段階から選べる。
  • URLは自動的に短縮される。
  • TL上にフォローしていない人のReplyも表示される。
  • TL下に自身のツイートのアーカイブが表示される。
  • ReplyやDMの他、QT機能※2に対応。
  • お気に入りを表示する機能がある※3。
  • 新着ツイート数がエクストラアイコン上に通知(表示)される。
※1.このおかげで表示・読み込み速度高速に。
※2.いわゆる「非公式RT機能」。
※3.ただしお気に入りに追加する機能はありません。

現時点(Ver.0.15.7)ではお気に入りを表示する機能があるのにお気に入りに追加する機能がないのが唯一不満ですが、それでも手軽に使えるTwitterクライアントとしては、非常に優れているTwitterクライアント・エクステンションだと思います。


Tweetings - 公式配布ページ公式ページ

Chromeエクステンション:Tweetings(拡大)

oAuthに対応したTwitterクライアント・エクステンション。動作が軽快で、使い勝手もとても良いです。一番お薦めのTwitterクライアント・エクステンションです♪

特徴としては、通知機能がとても秀逸です。
ボタンに未読の新着ツイートの数を表示する他、Replyやダイレクトメッセージがあった場合、ボタンアイコンを変更する機能もあります。しかもこのアイコンの色は、オプション設定画面でユーザーが自由に設定できます。

更に新着ツイートをポップアップで表示する機能もあります。

新着ツイートのポップアップ通知↓
Chromeエクステンション:Tweetings(拡大、ポップアップ)

ちなみにポップアップ通知は、"Replyがあった時のみ"や"ダイレクトメッセージがあった時のみ"にする事もできます。本当に秀逸♪

もう1つの特徴としては、Chrome エクステンションの他にiPhone版Windows版がある事です。そしてiPhoneb版とは、どうやら新着未読ツイートの同期ができる(?)ようです。

その他の機能としては、以下の通りです。
  • 公式RTに対応。
  • QT機能※1に対応。
  • お気に入りやダイレクトメッセージに対応。
  • 自動短縮URL機能※2。
※1.いわゆる「非公式RT機能」。実行するには、ツイート枠右側にある吹き出し状のアイコン(Quote)をクリック。
※2,利用する短縮URLサービスはオプション設定画面で設定可能。

動作が軽快で通知機能が秀逸。そのうえ私としては、TLやReplyなどを切り替えるボタンがポップアップの一番上にあるのも、とても使いやすいです。と言うのも、ボタンの位置と近い為、切り替えが下側にあるよりも楽だからです。


[ 短縮URLサービス・エクステンション ]

Bit.ly - 公式配布ページ



bit.lyの「公式」と思われるエクステンション。機能としてはbit.ly公式サイトの「ツール」ページで公開されている、「Sidebar Bookmarklet」と「Preview Plugin for Firefox」の機能を合わせたエクステンションです。クリックするとポップアップで小さなウインドウが表示され、押した時に表示していたページの短縮URLが表示されます。
また短縮されたURL上にマウスオーバーすると元のURLが、Twitterのユーザー名のリンクにマウスオーバーするとユーザーのプロフィールが、それぞれポップアップで表示されます。

ただ残念な事に、たまにボタンを押してもポップアップが表示されない事ありました。Chromeがbeta版だからかエクステンション自体に問題があるのか、原因は分かりませんが・・・。


Shareaholic for Google Chrome - 公式配布ページ



bit.lyを使って現在表示しているページのURLを短縮するエクステンション。ボタンをクリックすると短縮化されたURLがポップアップで表示され、同じポップアップ内のWEBサービス・ボタンを押すと、そのサービスの投稿用テキストエリアに、短縮されたURLが投稿(ペースト)されます。
デフォルトで表示されるサービス・ボタンは、TwitterやFrendfeed、Tumblr、Facebook、Gmailなどの13種類。WEBサービス「Shareaholic」のアカウントを取得すると、ボタンのカスタマイズができ、80以上のサービス・ボタンの中から好きなサービス・ボタンを追加できたるそうです。

使ってみた感想としては、とても秀逸なエクステンションだなと思いました♪
上記の「Bit.ly」だと短縮URLを作成・表示しても、結局はそれを一度コピーした後貼りつけたいWEBサービスを表示して、テキストエリアにペーストしなければなりません。
しかしこのエクステンションを使えば、その作業のうち"コピー"・"WEBサービス表示"・"ペースト"が1クリックでできてしまいます。これはよく短縮URLサービスを利用する人ほど、大きな意味を持ってくるでしょう。


PS:
余談ですが、bit.ly公式サイトの「ツール」ページで公開されているブックマークレットは、Chrome 4 betaでも使えます。
あとChromeの各種エクステンションを紹介している記事を、いくつか見つけました。

Chromeで使えるエクステンション厳選25本!(ASCII.jp)
http://ascii.jp/elem/000/000/482/482116/

とりあえず今すぐ使えるChromeエクステンション、11種類ご紹介(TechCrunch JAPAN)
http://jp.techcrunch.com/archives/2009120511-chrome-extensions-for-starters/

マウスジェスチャーも可能、Chrome Extensionsを使ってみた(@IT)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200911/26/chrome.html

米Lifehackerオススメ、GoogleChrome拡張機能18選(ライフハッカー日本版)
http://www.lifehacker.jp/2009/12/lifehackergooglechrome18.html

Google Chrome 拡張機能47個まとめ Google Chromeを壊してまで厳選(WEBマーケティング ブログ)
http://web-marketing.zako.org/web-tools/best-google-chrome-extensions.html

「Google Chrome」の拡張機能--便利な機能の数々を紹介:スペシャルレポート(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20405557,00.htm

追記:
上記のエクステンションレビュー記事欄に、Cnet Japanの記事を追加しました。

追記:
『検索エクステンション』の欄に、「Tweetings」のレビューを追加しました。