今回もまた Hulu で見たお薦め作品について、記事を書こうと思います。

1. バーバリアンズ・ライジング ~ローマ帝国に反逆した戦士たち~


最初に紹介する作品は、歴史ドキュメンタリー・ドラマ『バーバリアンズ・ライジング ~ローマ帝国に反逆した戦士たち~』。イタリア・ローマを中心に勢力を広げ、地中海沿岸とヨーロッパの大半を支配して大繁栄を極めた古代ローマ帝国。そんなローマ帝国の人たちは、自分たち以外の周辺民族を「バーバリアン(野蛮人)」と蔑んでいました。しかし時代は流れ、徐々に「バーバリアン」と呼ばれた人たちの勢力が増していき、ローマ帝国は衰退に向かっていきます。そんな古代ローマ帝国の繁栄と衰退を、ローマ人と彼らが「バーバリアン」と蔑んだ周辺民族およびそのリーダーとなった人物との戦いを軸に描いているのが、このドラマです。

主役として登場する人物は、以下の通りです。なお以下の記載は、それぞれ各話タイトルとなっています。
  1. カルタゴの将軍 ハンニバル
  2. ゲリラ集団の指揮官 ウィリアトゥス
  3. 自由の剣闘士 スパルタカス
  4. ゲルマン民族の英雄 アルミニウス
  5. 復讐の女王 ブーディカ
  6. ゴート族の指導者 フリティゲルン
  7. ヴァンダル族の王 ガイセリック
  8. フン族の王 アッティラ
このドラマは単に当時を再現した映像が見られるだけでなく、学者さんなどが当時の彼らの戦術や文化などを解説してくれるのですが、個人的に興味深かったのはカルタゴの名将「ハンニバル」と、映画やドラマにもなってる剣闘士「スパルタカス」。そして後に北アフリカに「ヴァンダル王国」と言う王国を築いた「ガイセリック」でした。

ハンニバルの回では、有名な「アルプス超え」や「カンネーの戦い」の経過や様子が、詳しく解説されます。歴史上有名なカンネーの戦いではローマ帝国が大敗北しますが、ローマ帝国は講和することなく戦いを続け、最終的にはカルタゴは滅亡。ハンニバルも亡命先で自害することとなりますが、もしこのカンネーの戦いの後講和していたら、一体どうなっていたのでしょう?

スパルタカスは、昔彼を描いた映画『スパルタカス』を観たことがあるのですが、とても印象的でした。…と言っても3時間を超える映画なので、途中寝てしまいましたが…(^^; あとドラマの方(※.こちらも同名『スパルタカス』)も観たことがあるのですが、実際スパルタカスについては、それほど詳しくありませんでした。ローマで謀反を起こしローマ軍を破ったものの、最終的に敗れ殺されてしまったと言うことくらいでした。しかし今回このドラマで、スパルタカスがどの様に戦い移動していったのかについて、詳しく知ることができました。思ってたより長く生き延びていたことが分かりました。また想像以上にローマ社会への影響が大きかったことに驚きました。豊かなローマ社会を支えていたのは、征服地から奴隷として連れてこられたと沢山の人たち。その奴隷となった人たちが続々とスパルタカスに合流。最初数十人だった集団は数万人にも膨れ上がります。その数万の人たちが移動する映像を見て、私は漫画『蒼天航路』で、曹操の支配を逃れ劉備とともに移動する集団のことを思い出しました。それとスパルタカスたちがあと一歩で自由の身になれたかもしれなかったことを知り、ちょっと切ない気持ちになりました。

ガイセリックは、今回このドラマで初めて知りました。ゲルマン人のヴァンダル族の族長である彼は、ヨーロッパを蹂躙しローマ帝国崩壊の要因の1つともなった騎馬民族「フン族」に追いやられる形で、部族を率いて現在のドイツやポーランド辺りから西へ移動。イベリア半島からジブラルタル海峡を渡って北アフリカのカルタゴへと至り、ここに王国を築きます。まずこの移動距離に驚きました。またガイセリック個人のキャラクターもなかなか個性的。彼は足が悪かったそうですが、このドラマで足を引きずって歩くさまは、どこか威圧感すら感じられます。あと大変な軍略家だったそうで、このドラマでもその様子が描かれています。

最後にこのドラマは全8話。1話が50分前後で、全て日本語吹き替え版となっています。



【関連リンク】
Barbarians Rising:HISTORY・・・制作局の公式ページ。
Barbarians Rising:Wikipedia
Barbarians Rising (TV Series 2016– ):IMDb


2. ブルーストーン42 爆発物処理班


次に紹介する作品は、アフガニスタンに駐留するイギリス軍の爆発物処理班の日常を描いたドラマ『ブルーストーン42 爆発物処理班』。アフガニスタンの治安が悪い地域が舞台で、半分戦地と言っても良い場所。そこで主人公たちは、おそらく治安維持部隊に属し、治安維持活動の1つとして、爆弾処理を行っているのだと思われます。

戦地が舞台なので、実際ドラマ内でもシビアな状況になることが多々ありますし、人が死んだり悲惨な怪我をしたりする場面もあります。また戦場で心が荒んでしまうからか、差別発言やヘイト発言なども見られますが、基本は「コメディー」(シットコム)なので、コメディー部分は結構笑えました。

ただ最終話がちょっと切ない…。Twitterでも感想として書いたのですが、登場人物の中に「サイモン」と言う男性隊員がいます。彼はこのドラマの登場人物の中では人間的に一番まともで、基本真面目…ですが、ちょっと間の抜けたところやその真面目さ故に、他のメンバーからは馬鹿にされたり、からかわれたり等、いわゆる「弄られ役」となっています。そんな彼に色々と悲しい出来事や辛い出来事が重なって起き、最後の最後で部隊の中で彼一人、見ていて切ない展開が訪れます。実際どう言う展開になるかは書きません(※. 一応断っておくと死ぬ訳ではありません)が、その直前に幸せになれる可能性もあっただけに、もう少し彼が報われるラストになって欲しかったなと…。(^^; もしこのドラマの続きが制作されるのなら、せめて彼が少し報われる展開になって欲しいなと思います。

最後にこのドラマ、全部で3シーズン制作されています。話数はシーズン1が9話で、シーズン2・3が各6話の計21話。1話は約30分。日本語吹き替え版はありません。



【関連リンク】
Bluestone 42:BBC Three・・・制作局の公式ページ。
Bluestone 42:Wikipedia
Bluestone 42 (TV Series 2013–2015):IMDb