小牧市立図書館本館の移転が予定されていた小牧駅西の商業施設「ラピオ」。しかし山下史守朗(やました しずお)小牧市長が移転に反対したため、移転先が空きテナントとなる問題が発生しています。そのラピオを運営してるのが、小牧市が出資する第三セクター「小牧都市開発」。中日新聞の記事(4/23)によると、この第三セクターに、山下市長が新たに民間人の社長を就任させたそうです。

社長の名前は「速水昭典」氏。年齢は60歳。現在東海ゴム工業(株)の参与で、小牧商工会議所の専務理事も務めてるとの事。経歴は1975年に東海ゴムに入社し、総務部長などを歴任したそうです。

ラピオ・アルプラザ小牧
ラピオ・アルプラザ小牧 posted by (C)KKPCW
小牧市立図書館
小牧市立図書館 posted by (C)KKPCW

小牧市立図書館本館移転問題関連地図↓
(※赤い目印が「小牧市立図書館本館」、青い目印が「ラピオ」。ラピオの東にある黄色い部分は、図書館移転(新築)が当初予定されてた市営小牧駅西駐車場。)

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率直に言って、この速水氏の人事(社長就任)は、疑問です。なぜかと言うと、彼は長年"製造業"で働いてきた人物だからです。「商業施設の運営を長年行ってきて、成功してきた人物」なら分かりますが、彼はそうではありません。なので、長年停滞が続いている商業施設の運営をまかせるのにふさわしい人物だとは、経歴からはとても思えません。

また彼は中日新聞の記者に対し、次のように発言したそうです。

※ただしこの記事を書いているのは、小牧市関連のおかしな記事を複数書いて問題となっている中日新聞の「平井剛」と言う記者です。そのため書かれている内容が"嘘"、または大きな"現実歪曲"の可能性があります。
(ちなみに、この「平井剛」と言う記者が書いた問題記事について書いた旧・ブログの記事へのリンクが、本文下の『関連情報』に設置してあります。)

「収支構造を明確にし、検討すべき課題を早急に洗い出す」

「図書館や公共施設ありきではなく、ラピオが建てられた当時の趣旨に立ち返って、駅前中心市街地の活性化を図りたい」

中日新聞 4/23 近郊版

もし本当に彼(速水氏)がこのように発言したとしたら、彼は「現実認識を大きく見誤っている」と思います。

まず最初の発言(収支構造云々)に関しては、それはもう分かっている事ではないかと。(~~;?? ラピオの収支が赤字になったのは、テナントが多数撤退したからで、それにより賃料収入が減り、結果赤字になったのではないかと・・・。

また次の発言(「図書館や公共施設ありきではなく、・・・」)に関しては、私はそもそも「中心市街地の活性化」と言う考え方自体が、小牧市ではまったく適さないと思います。またそのような考え方を基にテナントを誘致したとしても、結局同じ失敗(テナントの撤退)を繰り返すだけではないかと。

なぜなら小牧市内の住宅地は、基本的に公共交通機関(名鉄小牧線や路線バス)を軸(基盤)に整備されていないからです。むしろ公共交通機関(この場合は主にバスですが)は、住宅地が整備された後に整備された事例が多いのではないかと。そのため公共交通機関が不便で、利用率も低いです。そして自家用車を保有している割り合いが高いです。そのため車で買い物に行く人が、とても多いです。そうなると、「小牧駅周辺」と言う立地は、特に有利(特別)ではありません。
また市内には、大型商業施設が複数あります。それぞれの地域に住む住民は、わざわざ小牧駅周辺に出なくても、それぞぞれの近くにある商業施設に行けば、生活にはまったく困りません。これらの施設は全て大型駐車場を備えているので、車で買い物に行くにもとても便利ですし。
それと車で買い物に行くのであれば、自宅近くの商業施設や小牧駅周辺(この場合は「ラピオ」)以外にも、沢山の選択肢があります。例えば桃花台ニュータウンで言うならば、ジャスコ小牧店や高蔵寺方面、春日井方面、更には名古屋市内に買い物に行く人もいるでしょう。「小牧駅周辺の商業施設でなければ困る」と言う事はまったくありません。
更に最近ではインターネットを使えば、生鮮食品からありとあらゆるものが、自宅にいながら(あるいは携帯電話やスマートフォンでいつでもどこでも)、購入できます。なので、そもそも買い物に出掛ける必要性さえ、減ってるのが現状です。
このような状況で、「中心市街地」と言う"抽象的な概念"を元にテナントを誘致しても、失敗するだけでしょう。

それと小牧市立図書館本館のラピオ移転は、ラピオの空床問題解消だけが理由で行われようとしたものではありません。「小牧市立図書館本館をどうするか?」と言う問題の解決策でもあります。
同施設は今現在、耐震性に問題を抱えています。そのため、本当ならすぐにでも、移転しなければならない状況であると思われます。移転を先送りすればするほど、地震に遭う(地震が起きる)可能性は高まります。

ちなみに中日新聞の記事によれば、「ゴールデンウィーク明けに、小牧商工会議所の会頭ら7人前後で第三者機関の経営アドバイザー会議を設置し、半年をめどに結論を出す」との事。つまりどんなに早くても、結論は「半年先」と言う事になります。
仮に図書館の移転が決まったとしても、すぐに移転できる訳ではありません。移転の準備等があるので、移転が終了するのは少なくとも数か月、あるいは半年や一年以上かかるかもしれません。つまり移転完了までには、少なくとも後1年くらいはかかるかもしれません。
(※.注:2018年現在は耐震性に問題ないことが分かっています。)

更に、仮に「図書館を別の場所に新設する」となれば、土地の取得や建物の建設等で、巨額な予算が必要になります。以前旧・ブログ(桃花台新聞 2.0)で書きましたが、市民にとって図書館の重要性が下がっている(そして今後も下がり続けて行くであろう)状況にあるにも関わらず、そのような施設に巨額な予算を投じるべきではないと思います。
あとラピオのテナントが撤退して空いているスペースは、"3階全部"と"4階の一部"と言う、極めて大きなスペースです。仮にテナントを1つ2つ誘致できたとしても、全てを埋める事は非常に難しい(と言うかまず無理)でしょう。しかし図書館なら、かなりのスペースを埋める事ができます。

小牧市民の皆さん、よく考えてみて下さい。


PS:
あと私は、未だこの問題(小牧市立図書館本館のラピオ移転)に関して説明責任を果たそうとせず、問題点や反対理由を一切述べず、ただただ反対しているだけの山下市長を、できるだけ早く辞めさせるべきだと思います。
マニュフェストは検証してないいい加減なもの。既に前市長時代に行われてるもの(例えば「市民なんでも相談総合窓口(市民の声)の設置」や「10%プレミアム地域商品券」、「市民菜園」)や、「こんなの誰が市長になったって、そうするだろう?」と言う項目(例えば「防犯目的の電灯や防犯カメラ等の設置」や「太陽光発電設備の推進や公共施設・街路灯のLEDイヒ」)、更にむしろ市政(市民)にとって大きなマイナスになるような事(例えば「旧桃花台線の車両基地跡地にパーク&ライド駐車場やバスセンター等の整備」)もあります。
また嘘をついて小牧山さくらまつりを中止したりと・・・。率直に言って、この数カ月でもう"うんざり"です。

マニュフェストのこの問題に関する項目(下記掲載)も読みましたが、「市民の声を聞く」としながら未だに市民に意見はまったく聞いていません。それに市民の意見を聞く前に、まず「自分が賛成なのか反対なのか?」、「反対ならばなぜ反対なのか?」、「反対するなら代替案はどうするのか?」を示すべきなのに、それもまったくしようとしません。

市民病院や"図書館の建て替え"、農業公園計画などの大型プロジェクトについては、市民の意見をよく聞き、長期的視点に立って、ゼロから"再検討"します。

山下市長の公式サイト「小牧市政マニフェスト(1)」の『大型プロジェクト・まちづくりの見直し』より


関連情報:図書館:小牧市立図書館のラピオ移転に賛成!山下新市長がマニュフェストを盾に反対するのはおかしい!! : 桃花台新聞 2.0
関連情報:高齢化:小牧市全体の高齢化率は「約18%」、桃花台ニュータウンの高齢化率は「約11%」!! : 桃花台新聞 2.0