名古屋市公式サイトスクリーンショット(2011/9/25)
名古屋市公式サイトスクリーンショット(2011/9/25) posted by (C)kyu3

今回のブログの記事は、先日書いた「名古屋市の災害対応について(特にインターネットに関して)思った事」の続き・・・と言うか、書ききれなかった内容を書こうと思います。


7. 避難所マップの情報を「Googleマップ」で公開しても良いかも♪

先日書いたブログの記事(『名古屋市の災害対応について(特にインターネットに関して)思った事』)で、「公式HPの避難所情報をテキストでも記載すべき!」と書きました。それはそれで重要だと思いますし、やる意味があると思いますが、その一方でもう1つアイデアがあります。それは、名古屋市の『避難所マップ』に記載されてる避難所の場所や給水施設の位置などを、『Googleマップ』の『マイプレイス(旧・マイマップ)』機能を使って、Googleマップ上に公開する(いわゆる「マッシュアップ」)と言うものです。
例えば以下の地図は、熱田区の避難所マップの情報を、Googleマップ・マイプレイスを使って公開したものです。

名古屋市:あなたの街の避難所マップ・熱田区(※PDF)


より大きな地図で 名古屋市熱田区 避難所マップ 2011 を表示

ちなみに大きな地図(Googleマップのページ)で上記の地図が見たい方は、このすぐ上の『より大きな地図で 名古屋市熱田区 避難所マップ 2011 を表示』のリンクをクリックすると、Googleマップ上で見られます。
あと上記の地図の補足ですが、避難所マップに記載されていた『災害応急用協力井戸』などの一部給水施設は、避難所マップの地図からはっきりした位置が分からなかったので、一部私が推測した位置に置いた目印もあります。

・・・話を本題に戻して、ほとんどの人はGoogleマップを使った事があるでしょう。そのため画面の操作には、皆迷わないと思います。また仮に名古屋市の公式ホームページにアクセスが集中し見づらい状況が続いたとしても、Goolgeマップ上にある情報が見られないと言う事は、まずないと思います。
あとGoogleマップ(およびGoogleマップ・マイプレイス)は、スマートフォンでも見る事ができます。その点でも都合が良いと思います(※携帯電話に関しては、調べてないので分かりません)。

なので、おもに"印刷用"のPDFでの公開と、災害時すぐに避難できる用としてのテキストによる公開に加え、Googleマップ上でも避難所の情報を公開したら良いのではと思います。


8. Twitterユーザーに協力してもらい、災害情報の収集や配信を行う。

先日書いたブログの記事(『名古屋市の災害対応について(特にインターネットに関して)思った事』)で、名古屋市のTwitterユーザーの数を"約27万人"と書きました。これはあくまで調査会社のデータ(日本のTwitterユーザー数は"約1500万人"いる)を基に人口比を割り出し、単純にそれを名古屋市の人口(約220万人)に当てはめた結果導き出された数字(ユーザー数)です。「実際こんなにもユーザーがいるのか?」と言われれば、私も少し懐疑的です。しかし間違いなく"数万人"はいるでしょう。
・・・であれば、そのうち"10%"の人に協力してもらえば"数千人"、"1%"でも"数百人"規模と言う事になります。

具体的に「何を考えているのか?」と言うと、Twitterは簡単に"位置情報"付きで"写真"等々をアップできます。例えば、以下のTwitterの投稿の本文内に含まれるリンク先ページの写真は、Twitterと連携する事ができるiPhone用アプリ「Instagram」で撮影されたものです。位置情報が付いているので、パソコンで見ると撮影場所の位置を記した地図も表示されます。

2011/09/30 12:41:06
結構な高さの看板が崩れかけてるので気をつけて下さいだそうだ。いや、通行止めレベルだろ(苦笑) @ セルリアンタワー (Cerulean Tower) http://t.co/SabXl4Gg

2011/09/29 22:25:23
Just posted a photo @ 名古屋城 (Nagoya Castle) http://t.co/QR8jkYAA

「Instagram」以外にも、位置情報付きで写真を投稿できるアプリやサービスは沢山あります。また位置情報付きの投稿をするだけだったら、Twitterだけでもできます。これを災害時の情報収集に、名古屋市は役立てる事ができるのではないでしょうか?
例えば災害発生時、名古屋市の職員はかなり忙しくなるでしょう。場合によっては人数が足りず、災害が発生している場所や、今後発生しそうな場所(増水して今にも溢れそうな河川とか)に向かう事ができず、「実際の状況がよく分からない」なんて事もあるかもしれません。
そんな時これらの場所に近い市民に対し、写真撮影等を依頼(あるいは市民が自主的に撮影)。その写真を(名古屋市の公式Twitterがあれば)Twitter経由や、メール経由で市に対し送信してもらう。そうすれば名古屋市は、簡単に情報を得られるでしょう。
また災害関連以外にも、様々な情報収集や情報配信に協力してもらえると思います。例えば名古屋市の重要な施策を広めてもらったりとか、名古屋市内で最近起こっている犯罪や事件・事故の情報を広めてもらったりとか。あるいは犯罪や事件・事故に関しては、体験談や「この場所危ないのでは?」なんて情報を送ってもらう事もできると思います。

一応ここで一言断りを入れておくと、今回「Twitterユーザーに協力してもらい・・・」としたので、Twitterを例に書いていますが、Twitterユーザーだけに協力を求めるべきだと考えてる訳では、もちろんありません。Facebookユーザーにも協力を求めても良いですし、MixiやGREEなどのユーザーに協力を求めても良いと思います。
ただ「Twitter」としたのは、Twitterは他の『ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)』に比べると始めるのが容易である事と、基本的にTwitter上の投稿は公開されているものがほとんどなので、もし緊急性の高い情報だった場合、それを簡単に「リツイート」で拡散する事ができます(※「リツイート」に関する説明は、こちらの記事の『6-c』を参照)。またTwitterは関連サービスが多いので、あとあと投稿された情報を活用しやすいと考えたからです。

話を本題に戻すと、・・・では「上記のような事(災害時に市民から情報を得たりする等)をするのに、名古屋市は具体的に何をすれば良いのか?」と言うと、

a. 名古屋市の職員と名古屋市民のTwitterユーザーが集まる場を設ける。
b. 情報を送信する際の簡単なガイドラインを一緒に作成する。

上記の項目を更に説明すると、・・・

a. 名古屋市の職員と名古屋市民のTwitterユーザーが集まるイベントや会合を設ける。

イベントや会合を行う事によって、名古屋市の職員と名古屋市民のTwitterユーザーが面識を得え、お互いの交流が深まると思います。そうすれば必然的に、協力を得られやすくなるでしょう。また「b」のガイドラインを作成するためにも、少なくとも1度はこのような事を行った方が良いと思いますし。

b. 情報を送信する際の簡単なガイドラインを一緒に作成する。

市民から情報を送ってもらったとしても、それが役に立たない(あるいは何の事かよく分からない)情報であったら、情報を送った事が無駄になってしまいますし、送ってもらった方も困るでしょう。そこである程度、情報送信の際のガイドライン等を設けたら良いのではないかと。
例えば「位置情報が付けられない場合は、住所をきちんと明記する」とか、あるいは「リアルタイムな情報ではない場合は、きちんと日付けや時間も明記する」とか。あと「『絶対に安全』と言う場所からしか写真を撮ってはいけない」とか。


ただこの案(『Twitterユーザーに協力してもらい、災害情報の収集や配信を行う』)には、問題点もあります。例えば、

・市民から積極的に情報を集めた場合、情報が集まり過ぎる可能性がある。
・間違った情報も多数送られてくる可能性がある。
・市民が情報を送ろうとして死傷してしまった場合、名古屋市の責任になってしまう可能性も・・・。

しかし今回敢えて書いたのは、名古屋市はもっとSNSを積極的に活用すべきだし、SNSユーザーと積極的に交流すべきだと思ったからです。そうする事でより良い市政が築けると思いますし、特に災害時はSNSを使う事で名古屋市・市民双方に、様々なメリットや助けが得られると思ったからです。


追記(2011/10/3):
Google のウェブマスター(HP管理者)向けの公式ブログに「災害時、自治体公式ホームページにアクセスが集中した際、ウェブマスターはどうしたら良いか?」や、サイトがダウンした時などに Goolge が自治体等の公的機関向けに行っているサービスについて書かれた記事が、掲載されています。自治体関係者の方は是非読んでみて下さい。参考になると思います。

Google ウェブマスター向け公式ブログ:災害時、急激なアクセス集中に備えてウェブマスターができること

あと上記の記事に書かれていて良い案だなと思ったのは『サードパーティのサービスを活用する』と言う事。
  • サードパーティのサービスを活用する
    サードパーティのサービス等を利用し、災害時に参照される情報を中心にミラーサイトを作成することも一つの方法です。Google では Google サイトBlogger といったサービスを無料でご利用いただくことが可能です。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: 災害時、急激なアクセス集中に備えてウェブマスターができること』より引用

例えば一時的に大手ブログサービスでブログを開設し、自治体公式ホームページのトップページにそのブログへのリンクを設置。「災害情報はこちらでも発信しています。」としてアクセスをそちらに誘導すれば、アクセスの分散化ができるのではないかと。大手ブログサービスであれば、かなりのアクセスに耐えれるようになっているでしょう。
更にRSSで更新通知もできますし、サービスによってはパソコンだけでなく、携帯電話やスマートフォンに対応したものもあります。例えばこのブログで使っている「ライブドアブログ」は、携帯電話でアクセスした場合は"携帯電話用のページ"、スマートフォンでアクセスした場合は"スマートフォン用のページ"と言った具合に、アクセスした端末ごとに最適化されたページが表示されます。

また仮にもし災害で庁舎が被災し、庁舎内の自治体公式ホームページ更新用のパソコン(多くの自治体ではセキュリティ上の理由などから、庁舎内の特定のパソコンからでしか更新できなくなってる)が使えなくなってしまったとしても、このやり方は有効だと思います。なぜなら、これは前回書いた記事の『公式Twitterを作るべきだ』の欄でも書いた事と同じですが、ブログサービスは"WEBサービス"だからです。そのためパスワードさえ分かっていれば、他のパソコンからでも更新できます。
また大手ブログサービスは、たいてい携帯電話やスマートフォンでも更新できます。そのため仮に庁舎が被災し、職員が別の場所に移動しなければならなくなったとしても、最悪携帯電話かスマートフォンさえあれば、公式ホームページを更新できる事になります。