Opera Wikiで「Opera Unite」の記事を書いたから・・・と言う訳ではないのですが、遅ればせながら、先日Opera Uniteを体験しました。今回はそのレビュー記事を書こうと思います。
初期設定は、事前に調べていた事もありますが、すごく簡単でした。
まずは公式ページから、専用版(予めサービスが搭載された版)をインストールします。ちなみ以下のブログの記事によると、専用版ではなく普通のOpera 10 betaをダウンロードし、Unite公式サイトからサービスをダウンロードする事でも使えるようになるようです。
ローカルPCを一時的にサーバ化することができる「Opera Unite」の導入手順(二十歳街道まっしぐら)
http://tokuna.blog40.fc2.com/blog-entry-1799.html
次にパネルの中にある"Unite"パネルを表示し、・・・と、ここで詳しく説明しても良いのですが、非常に分かりやすい動画がOpera SoftwareのYouTube公式チャンネルに公開されているので、そちらを以下に掲載しておきます。
上記の動画にある作業を行うと、Uniteを利用する事ができます。
以下は、各サービスに関するレビューです。
1.My Opera Unite page
「My Opera Unite page」と名付けられたこのサービス、所謂Unite機能の「ホーム画面」と言ったところでしょうか。左にあるUniteパネルの"家"のアイコンをダブルクリックすると、表示されます。
機能としては、
あと「一言メッセージ」(画像で言う『This is the homepage of opera unite』)についてですが、日本語だと文字化けしてしまうので、その点は正規版のOpera 10リリース時には解消していて欲しいなと思いました。
2.Fridge
メモ機能。ちなみに「Fridge」とは"冷蔵庫"の事で、イメージとしては「皆が共有している冷蔵庫に、付箋でメッセージを貼る」と言う事みたいです。モチーフも良いし、機能をうまく表現している印象。付箋の色もカラフルなので、とても楽しい感じがします。
ただ入力できる文字数が"40字まで"なので、その点がちょっと・・・不満。せめて"100文字"くらいまで入力できると、ある程度用事や気持ちをうまく伝えられるのになぁ~と思いました。
3.Photo Sharing
画像共有機能。下の画像がスクリーンショットなのですが、このようにサムネイルを表示する他、サムネイルの中から画像をクリックして選択すると、それぞれの画像を拡大して表示します。拡大は2段階。まず少し大きな画像が表示され、更に「拡大」ボタンを押すと、元画像の大きさで画像が表示されます。
また各画像の個別表示では、画像をメールに添付して送信する機能も備わっています。
個人的には一番有用な機能のように思います。ただ、それは「誰かに公開する」と言う意味でではなく、たまにブログに使う画像などをアップする際、適当なファイル名を付けたので、どのファイル名が自分がアップしたい画像か分からなくなる時があります。そんな時、たいてい画像管理ソフトを起動するのですが・・・そんな時この機能で画像を確認すれば、わざわざもう1つソフトを起動しなくても済むので、それなりに便利なのではないかと。
4.Media Player
音楽ファイル再生機能。順々に再生したりシャッフルして再生したり、リピートして再生したりなど、音楽再生に関する必要最低限な機能が使えます。
ただ再生できるファイルが"MP3形式のみ"なので・・・その点がイマイチだなぁ~と。せめてWMAやOGG形式なども再生できれば、まだ「多少使えるのかなぁ・・・」と思いますが・・・(~~;う~むぅ
あともう少し機能が多いと良いかもなと思います。例えば"早送り"や"巻き戻し"、"次の曲を再生"など。
また各ファイルの左横にあるアイコンをクリックすると再生するのですが、そうではなく、一般的な音楽再生ソフト(例えばiTunes)のように、再生などの操作を行うボタンを独立させた方が、使いやすいのではないかと思います。
5.Lounge
チャット機能。スマイリー・アイコンを表示さられせるなど、これも「Media Player」と同じで、チャットに関する必要最低限の機能が使えます。
この機能に関しては特に不満はないのですが、・・・ただなぜかこのサービスだけ、パスワードの設定の仕方が他のと違うのが、ちょっと不思議に思います。
ちなみに設定するには、右下にある『Enable Password』にチェックを入れるだけ。するとパスワードがその下に表示されます。またパスワードは変更可能です。
6.File Sharing
ファイル共有機能。非常にシンプルで、ダウンロードリンクをクリックするとダウンロードが開始されます。
ただ指定したフォルダだけでなくその"サブフォルダも共有の対象"となるので、注意して下さい。
7.Web Server
名前の通りウェブ・サーバー機能。ただ機能はほとんど「File Sharing」と変わらないので、ダウンロードして使うなら、片方だけで良いかも。
(※ウェブ・サーバーとしてHTMLファイルを公開するなら、こちらを使った方が良いのではないかと思います。)
最後にOpera Unite全般についての感想を書こうと思います。
Opera Uniteは面白い機能だと思うのですが、・・・(^^;
いくつかのニュースサイトで、Opera Uniteの有用性に疑問を呈する記事が掲載されています。
【コラム】オペラのOpera Uniteに対する5つの疑問 : Webブラウザ(Computerworld.jp)
http://www.computerworld.jp/topics/browser/150991.html
「Opera Unite」はボットネットにも利用可能? セキュリティ企業が指摘(ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/19/news023.html
セキュリティについては私は明るくないので、実際問題があるのかどうかよく分かりません。
しかし「Computerworld」の批判は、どれも的を得ているように思います。正直Unite機能が同様のWEBサービスよりも優れているとは、思えません。(^^;
ファイル共有にしろ画像共有にせよ、チャットやメモ機能にせよ、いずれもWEBサービスでも簡単に利用できます。またWEBサービスで利用した方が良いとさえ思います。
何を差し置いても一番の"ネック"は、兎にも角にも、Unite機能が搭載されたOperaおよびそれがインストールされているPCが"起動"していないと、使えない事です。WEBサービスでもメンテナンス等で使えない事がありますが、それでも年に数時間(または数日)と、かなり限られていると思います。またWEBサービスにはできない機能や「これぞOpera Unite!」と呼べるような機能(サービス)が、今のUniteサービスにはありません。なので現状では、何とも中途半端な感じがします。なので私はたぶん、Opera 10正規版に搭載されても、使わないと思います。(^^;
あと「何に活かせるか?」とも考えてみたのですが、・・・
Opera Uniteは"セットトップボックス"なら活かせる機能なのではないかと。それなら常時起動する事も不自然ではないですし、メモやチャット、画像共有等々も、ちょうど任天堂のWiiのような感じで、子供から大人まで、インターネットに馴染みがある人からそうでない人にまで、楽しめるよるのではないかと思うからです。
Opera Unite
http://unite.opera.com/
追記:
「INTERNET Watch」のOpera Uniteに関する記事を読んで知ったのですが、やはりOpera社もUnite機能をセットトップボックスに搭載する事を検討しているそうです。
Opera、Webブラウザをサーバー化する「Opera Unite」を公開(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090617_294373.html
追記:
「TechCrunch」の記事に、「Opera社の開発チームが撮影した」と言うOpera Uniteのデモ動画が掲載されていました。実際動作しているところが撮影されているので、興味のある方は見てみて下さい。
初期設定は、事前に調べていた事もありますが、すごく簡単でした。
まずは公式ページから、専用版(予めサービスが搭載された版)をインストールします。ちなみ以下のブログの記事によると、専用版ではなく普通のOpera 10 betaをダウンロードし、Unite公式サイトからサービスをダウンロードする事でも使えるようになるようです。
ローカルPCを一時的にサーバ化することができる「Opera Unite」の導入手順(二十歳街道まっしぐら)
http://tokuna.blog40.fc2.com/blog-entry-1799.html
次にパネルの中にある"Unite"パネルを表示し、・・・と、ここで詳しく説明しても良いのですが、非常に分かりやすい動画がOpera SoftwareのYouTube公式チャンネルに公開されているので、そちらを以下に掲載しておきます。
上記の動画にある作業を行うと、Uniteを利用する事ができます。
以下は、各サービスに関するレビューです。
1.My Opera Unite page
「My Opera Unite page」と名付けられたこのサービス、所謂Unite機能の「ホーム画面」と言ったところでしょうか。左にあるUniteパネルの"家"のアイコンをダブルクリックすると、表示されます。
機能としては、
- 自身がMy Operaで使用しているアイコンとMy OperaプロフィールページのURLを表示。
- 一言メッセージ。
- 現在Opera Uniteのサービスを使っているユーザーの表示。(画像右下)
- 現在有効になっているサービス一覧を表示。
- 現在有効になっているサービスのアクセス履歴を表示。(サービス一覧の『Fridge』の欄に下矢印が表示されていますが、それをクリックするとアクセス履歴が表示されます。)
あと「一言メッセージ」(画像で言う『This is the homepage of opera unite』)についてですが、日本語だと文字化けしてしまうので、その点は正規版のOpera 10リリース時には解消していて欲しいなと思いました。
2.Fridge
メモ機能。ちなみに「Fridge」とは"冷蔵庫"の事で、イメージとしては「皆が共有している冷蔵庫に、付箋でメッセージを貼る」と言う事みたいです。モチーフも良いし、機能をうまく表現している印象。付箋の色もカラフルなので、とても楽しい感じがします。
ただ入力できる文字数が"40字まで"なので、その点がちょっと・・・不満。せめて"100文字"くらいまで入力できると、ある程度用事や気持ちをうまく伝えられるのになぁ~と思いました。
3.Photo Sharing
画像共有機能。下の画像がスクリーンショットなのですが、このようにサムネイルを表示する他、サムネイルの中から画像をクリックして選択すると、それぞれの画像を拡大して表示します。拡大は2段階。まず少し大きな画像が表示され、更に「拡大」ボタンを押すと、元画像の大きさで画像が表示されます。
また各画像の個別表示では、画像をメールに添付して送信する機能も備わっています。
個人的には一番有用な機能のように思います。ただ、それは「誰かに公開する」と言う意味でではなく、たまにブログに使う画像などをアップする際、適当なファイル名を付けたので、どのファイル名が自分がアップしたい画像か分からなくなる時があります。そんな時、たいてい画像管理ソフトを起動するのですが・・・そんな時この機能で画像を確認すれば、わざわざもう1つソフトを起動しなくても済むので、それなりに便利なのではないかと。
4.Media Player
音楽ファイル再生機能。順々に再生したりシャッフルして再生したり、リピートして再生したりなど、音楽再生に関する必要最低限な機能が使えます。
ただ再生できるファイルが"MP3形式のみ"なので・・・その点がイマイチだなぁ~と。せめてWMAやOGG形式なども再生できれば、まだ「多少使えるのかなぁ・・・」と思いますが・・・(~~;う~むぅ
あともう少し機能が多いと良いかもなと思います。例えば"早送り"や"巻き戻し"、"次の曲を再生"など。
また各ファイルの左横にあるアイコンをクリックすると再生するのですが、そうではなく、一般的な音楽再生ソフト(例えばiTunes)のように、再生などの操作を行うボタンを独立させた方が、使いやすいのではないかと思います。
5.Lounge
チャット機能。スマイリー・アイコンを表示さられせるなど、これも「Media Player」と同じで、チャットに関する必要最低限の機能が使えます。
この機能に関しては特に不満はないのですが、・・・ただなぜかこのサービスだけ、パスワードの設定の仕方が他のと違うのが、ちょっと不思議に思います。
ちなみに設定するには、右下にある『Enable Password』にチェックを入れるだけ。するとパスワードがその下に表示されます。またパスワードは変更可能です。
6.File Sharing
ファイル共有機能。非常にシンプルで、ダウンロードリンクをクリックするとダウンロードが開始されます。
ただ指定したフォルダだけでなくその"サブフォルダも共有の対象"となるので、注意して下さい。
7.Web Server
名前の通りウェブ・サーバー機能。ただ機能はほとんど「File Sharing」と変わらないので、ダウンロードして使うなら、片方だけで良いかも。
(※ウェブ・サーバーとしてHTMLファイルを公開するなら、こちらを使った方が良いのではないかと思います。)
最後にOpera Unite全般についての感想を書こうと思います。
Opera Uniteは面白い機能だと思うのですが、・・・(^^;
いくつかのニュースサイトで、Opera Uniteの有用性に疑問を呈する記事が掲載されています。
【コラム】オペラのOpera Uniteに対する5つの疑問 : Webブラウザ(Computerworld.jp)
http://www.computerworld.jp/topics/browser/150991.html
「Opera Unite」はボットネットにも利用可能? セキュリティ企業が指摘(ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/19/news023.html
セキュリティについては私は明るくないので、実際問題があるのかどうかよく分かりません。
しかし「Computerworld」の批判は、どれも的を得ているように思います。正直Unite機能が同様のWEBサービスよりも優れているとは、思えません。(^^;
ファイル共有にしろ画像共有にせよ、チャットやメモ機能にせよ、いずれもWEBサービスでも簡単に利用できます。またWEBサービスで利用した方が良いとさえ思います。
何を差し置いても一番の"ネック"は、兎にも角にも、Unite機能が搭載されたOperaおよびそれがインストールされているPCが"起動"していないと、使えない事です。WEBサービスでもメンテナンス等で使えない事がありますが、それでも年に数時間(または数日)と、かなり限られていると思います。またWEBサービスにはできない機能や「これぞOpera Unite!」と呼べるような機能(サービス)が、今のUniteサービスにはありません。なので現状では、何とも中途半端な感じがします。なので私はたぶん、Opera 10正規版に搭載されても、使わないと思います。(^^;
あと「何に活かせるか?」とも考えてみたのですが、・・・
Opera Uniteは"セットトップボックス"なら活かせる機能なのではないかと。それなら常時起動する事も不自然ではないですし、メモやチャット、画像共有等々も、ちょうど任天堂のWiiのような感じで、子供から大人まで、インターネットに馴染みがある人からそうでない人にまで、楽しめるよるのではないかと思うからです。
Opera Unite
http://unite.opera.com/
追記:
「INTERNET Watch」のOpera Uniteに関する記事を読んで知ったのですが、やはりOpera社もUnite機能をセットトップボックスに搭載する事を検討しているそうです。
Opera、Webブラウザをサーバー化する「Opera Unite」を公開(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090617_294373.html
追記:
「TechCrunch」の記事に、「Opera社の開発チームが撮影した」と言うOpera Uniteのデモ動画が掲載されていました。実際動作しているところが撮影されているので、興味のある方は見てみて下さい。