1. "書架のピラミッド"と"巨大な壁の書架"、日本とオランダでは事情が異なる!(身体的特徴の差異)
山下しずお と『CCC』が新・小牧市立図書館に作ろうとしている、"書架のピラミッド"と"巨大な壁の書架"について、明らかに子供や高齢者には利用しにくく、また管理上も問題があると、前々回の記事で書きましたが、それに対し「じゃぁ〜、オランダはどうなんだぁ〜?!オランダに実際あるじゃないかぁ〜!」と言う輩がいるそうです。はっきり言ってそれは"的外れ"な反論(…と言うか、反論にもなってないですが)ですし、オランダにあるからと言って良いものとは限りませんし、オランダで良くても日本で良くないものもあるでしょう。
スパイケニッセ公立図書館の"書架のピラミッド"
"Boekenberg DSCF1911" by G.Lanting - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via Wikimedia Commons.
デルフト工科大学図書館の"書架の壁"↓
例えばどちらも相当高い箇所に本が置かれていますが、オランダと日本では、そもそも"平均身長"が全然違います!オランダは平均身長が世界でもっとも高く、約182cm との事。
・世界一の平均身長を誇るオランダ人の身長が高いのはなぜなのか?:GIGAZINE
これに対し、日本では男性の20代の身長が約171cm、女性の20代が約158cm との事。
・現代の若者は背が高い!?日本人の平均身長をチェック!:株式会社レポス
・【平成24年国民健康・栄養調査報告】第2部 身体状況調査の結果(※PDF):厚生労働省
上記の厚労省のPDFを見てみると、世代によって多少ばらつきはありますが、概ね成人男性と成人女性の平均と一致すると思われるのでこれを用いると、上記の20代の日本人男性・女性合わせた20代日本人の平均身長は、約165cmとなります。オランダ人の平均身長と比べると、約17cm も低いことになります。また仮に男性だけと比べても、オランダとは10cm以上の差があります。なので、これらの書架の使い勝手は、日本人とオランダ人と比べた場合、大きく異るでしょう。
また"巨大な壁の書架"が設置されているデルフト工科大学図書館は、大学の図書館です。となると、利用者の大半は大学生(10代後半〜20代前半)でしょう。
デルフト工科大学図書館の座席スペース↓
一方 小牧市立図書館の利用者の多くは、子供たち(10代前半)と高齢者です。また小牧市立図書館は"公立"の図書館で、利用者は一般の人達です。なので当然、様々な年代の利用を想定しなければなりません。なので、その点でも「デルフト工科大学図書館にあるんだから、小牧でも…」と言うのは、おかしいと言わざるを得ません。
ちなみにオランダ スパイケニッセ公立図書館の"書架のピラミッド"こと『ブック・マウンテン』の3Dイメージが見られる動画を見つけたので、以下に掲載しておきます(※図書館内が見られるのは、"1:45"辺りから)。これを見ても、高齢者には非常に使い勝手が悪い書架であることが伺えます。
2. "書架のピラミッド"と"巨大な壁の書架"、日本とオランダでは事情が異なる!(地震問題)
オランダも最近北部で、天然ガスの採掘が原因と見られる地震が増えているようですが、それでも『地震大国』の日本と比べれば、遥かに少ないでしょう。また小牧市のある東海地方では、近い将来に『東海・東南海・南海地震』が、懸念されています。
・【南海トラフ巨大地震】 東海・東南海・南海 3連動地震の脅威:NAVER まとめ
・東南海・南海地震対策について(※PDF):内閣府防災担当
にも関わらず、このようなの書架を作るのは、馬鹿げてるとしか言い様がありません!当然 高い段の本は地震の際、落下の危険性があります。
また「落下防止用の柵を高い段に設置する」と言う方法もありますが、そうなると当然、本の出し入れがしにくくなります。『CCC』が佐賀県武雄市で運営する『武雄市図書館』には、吹き抜け2階のキャットウォークに巨大な書架があり、問題となっています(山下しずお と『CCC』はこれと同じような吹き抜けとキャットウォークも、新・小牧市立図書館に作ろうとしています)。ここの巨大な書架の上段部に、落下防止用の柵が設置されているのですが、ネジで完全に固定されており、本を出し入れするには柵そのものを外さなければならないようにしてあったそうです!これは「使い勝手が悪い」なんてどころの話ではなく、そもそも図書館の本を"飾り"としてしか見ていない、『CCC』の姿勢が伺われます。
以下のツイートは、武雄図書館や『CCC』の問題に取り組んでいる方のツイートです。
2階のキャットウォークに上がって、棚を見上げるとこういう状況になっています。きれいに並んだ帯は縮刷版(の一部)だった訳です。どうやって利用するのか考えてみてください。ブラウジングもできなければ、取り出すのも大変です。 #公設ツタヤ問題 pic.twitter.com/Jqg8vI034w
— MAEDA Katsuyuki (@keikuma) 2015, 8月 29
脚立を持ってこないといけないのは当然として、取り付けてある落下防止バー。ワンタッチで跳ね上げられる様なものでは無いんです。ネジで固定してあります。ドライバー持ってきて、バーを取り外して出し入れするんです。最初から飾りだと思って作ったからこうなったのだと思います。 #公設ツタヤ問題
— MAEDA Katsuyuki (@keikuma) 2015, 8月 29
そして、「飾り」だと思ったから、誰も借りようと思わない様な古い本で十分と考えたのかも知れませんし、さらに本当に読もうとする人が多いと困るとさえ考えたかも知れません。図書館を「飾り」とした商業施設にしたところから、全ての問題が始まっていると思います。 #公設ツタヤ問題
— MAEDA Katsuyuki (@keikuma) 2015, 8月 29
「あんな本棚、他の公共図書館で見たことない」って圧倒される方も多い訳ですが、そんな本棚にすると使い物にならないからないのです。ブラウジングもできなければ手に取って選ぶこともできない。取り出してもらうのには脚立を運んでバーを外して…閉架の方がよほど良いのですから。 #公設ツタヤ問題
— MAEDA Katsuyuki (@keikuma) 2015, 8月 29
それなのに、なぜあんな施設ができたかと言えば、図書館に関するノウハウを持たないCCCと随意契約をして、丸投げ・お任せで好きなようにやらせたからです。結局、出来上がったのは、スタバとツタヤのための商業空間。図書館でなく商業空間作るノウハウはあったのでしょう。 #公設ツタヤ問題
— MAEDA Katsuyuki (@keikuma) 2015, 8月 29
ちなみに『ブラウジング(browsing)』とは、コンピューター用語で『拾い読み』を意味する言葉です。この場合「手早く本を手に取って、中をざっと見る(読む)(あるいは必要な箇所だけ読む)」、あるいは「次から次へと本を手に取って、中を見ていく」等の意味で使われてるのはないかと思われます。
このように、図書館の本を自社の商業施設(カフェや書店、レンタルショップ)の"飾り"としか見ていない『CCC』と言う企業、そして"飾り"としてしか見ていないので、明らかに不要な本を大量に自社経由で購入させたりするような悪質な企業が、図書館の運営者に相応しいとはとても思えません!またこのような"飾り"としてしか機能しない、使い勝手が悪いだけでなく地震の観点からも問題がある"書架のピラミッド"や"巨大な壁の書架"を、図書館に設置するべきではないと思います!!
なおこれは余談ですが…オランダ スパイケニッセ公立図書館には、別の問題も指摘されています。
・自然光が差し込む素敵な建築デザインが流行りだが本にとっては「地獄の図書館」に疑問の声:Togetterまとめ
【関連リンク】
・新小牧市立図書館建設基本設計(案)に係る意見募集:小牧市・・・9月15日まで、パブリック・コメントの募集が行われています。
・新小牧市立図書館建設基本設計(案) (※PDF)・・・計画の概要をまとめたPDFファイル
・小牧市に市民のための図書館を・・・小牧市立図書館問題について分かりやすくまとめられているページ。スマホやタブレットで、非常に見やすいです♪ 作ってくれたのは、CCC図書館問題に取り組んでいる @keikuma さん(感謝!!)
・小牧の図書館を考える会・・・小牧市の図書館建設に関して活動している市民団体。
【追記(2015/9/3)】
山下しずお と『CCC』が新・小牧市立図書館 内に作ろうとしている、オランダ スパイケニッセ公立図書館の『ブック・マウンテン(Boekenberg)』を真似た"書架のピラミッド"は、"バリアフリー"的にも、問題があります。上記で紹介した3Dイメージが見られる動画(※館内が見られるのは、"1:45"〜)を見ても分かりますし、以下のリンク先ページの沢山の画像からも分かりますが、体に障害のある方や高齢で足腰が弱っている方にとっては、"書架のピラミッド"の上の階(あるいは下の階)への移動は階段を利用せねばならず、非常に負担が大きいです。特に車椅子を利用されてる方には、自身だけで簡単に上の階(あるいは下の階)に移動する事は、まず無理でしょう。
・Category:Boekenberg:Wikimedia Commons
・「Boekenberg Spijkenisse」でGoogleイメージ検索
「エレベーターを付ければ良いのでは?」なんて思う人もひょっとしたらいるかもしれませんが、そもそもこのような書架を作る事自体に、理由がありません。作る必要がなく、また図書館として極めて使い勝手が悪い巨大な"ピラミッド状の書架"に対し、更なる高額の費用を使ってエレベーターを作らねばならない理由なんて、何もないですから。
【追記(2015/9/10)】
実際 武雄市図書館に行った方のツイートなのですが、当然このような問題(棚が高過ぎて本が取れない、本を取るためにいちいち図書館員を呼ばねばならない)は、山下しずお と『CCC』が作ろうとしている"ビラミッド状の書架"や"巨大壁面書架"でも、起きるでしょうね。
2階へ。「キャットウォーク」に並んだ棚の最上段、手が届かないというレベルではない。私の頭の上に私をもう一人乗せてもまだ届かないと思う。そのうち転落事故が起きたりしないだろうか。最上段の本のために図書館員さんをいちいち呼ぶのも気が引ける。
— AK (@AK8738) 2015, 9月 9
なお山下しずお と『CCC』は新・小牧市立図書館に、武雄市図書館と同様の「キャットウォーク」と"壁面書架"も、作ろうとしています。
【追記(2015/9/23)】
武雄市図書館 2階の「キャットウォーク」と巨大な書架の問題点について、詳しくまとめられたページを見つけたので、以下に掲載しておきます。
・武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです: さまよう金の髭
・【新武雄市図書館】高層/巨大書架の考察:Togetterまとめ
【追記(2015/9/26)】
山下しずお と『CCC』が強引に進める新・小牧市立図書館に関する、市が行った"初めて"の説明会で、市側が高層書架の高い段の本の扱いについて、職員を呼ぶよう主張したそうです。
昨日の説明会でも高層書架の安全性や利便性が問題視された。
「お近くの職員にお申し付け下さい」っていうことは、某家電量販店のレジの並みに、人がいない場合は不便すぎやしないか?
逆に高層書架の利用頻度を小さいことを前提に職員配置をしたら
「急に取ってと言われたので平常業務に支障が」
— だいすけ「現在の図書館計画反対」に○ (@dicekey_sato) 2015, 9月 24
どこの図書館もそうでしょうが、職員の数は非常に限られます。現在の小牧市立図書館(本館も、各市民センター等の分館も)も、せいぜい3〜5人と言ったところでしょう。貸出し等々の事務作業係として、常に1〜2人携わなければならない事を考えると、そう言った業務に携われるのは、せいぜい2〜3人。しかも彼らにも本の棚戻しやその他の業務があるので、高い段の本を取るのにいちいち呼ばれていては、著しく通常業務に支障をきたすでしょう。
しかもたた高いだけではありません!"ピラミッド状の書架"にしろ"巨大壁面書架"にしろ、キャットウォークの"壁面書架"にしろ、作業に危険が伴われます。この点を考えても、山下しずお と『CCC』が強引に推し進める新・小牧市立図書館は実務面も市民の利便性も全く考慮されておらず、単に本や書架を『CCC』のための商業施設の"飾り"としか考えていない事は、間違いありません。
【追記(2015/10/5)】
高層書架がどれだけ危険かが分かりやすい写真を含むツイートを見つけたので、以下に掲載しておきます。最初のツイートは、佐賀県鹿島市の『鹿島市民図書館』公式Twitterのツイートで、同図書館の閉架書庫(一般の人は入る事ができず、職員さんに取りに行ってもらって見せてもらう方式の本が収められてる)での作業の様子。2つ目のツイートは、先日(10月1日)オープンした『CCC』が委託運営している神奈川県海老名市の『海老名市立図書館』の書架(上層部が閉架)です。どちらが作業しやすいかは、一目瞭然でしょう!
閉架書庫の読み込み…。4人1組で2班に分かれて作業中。 pic.twitter.com/U6MuVtoKdE
— 鹿島市民図書館 (@kashimalib) 2015, 10月 5
地下書庫つぶして作ったこの高層書架これ本当に実用性考えてるの? #海老名市図書館 #公設ツタヤ問題 pic.twitter.com/jM8yVEpjjZ
— きよすけ (@Kiyosuke0418) 2015, 9月 30
ちなみに海老名市立図書館の閉架では、下のツイートに含まれるような巨大な"可動式階段"を用いて、本の整理等々の作業を行うそうです。
海老名市立中央図書館に導入される可動式階段のイメージ。地下だけみたい。 #公設ツタヤ問題 pic.twitter.com/3E6EaIp8UQ
— awakoyot (@awakoyot) 2015, 9月 16
こんなの馬鹿げてるしか言い様がありませんし、非常に危険だと言わざるを得ません!そして山下しずお と『CCC』が強引に進める新・小牧市立図書館でも、このような高層書架が、しかも吹き抜けにも設置される予定のため、当然作業は危険極まりないでしょう。
【追記(2015/10/25)】
海老名市立中央図書館の館長を務める『CCC』の社員が、神奈川新聞(カナコロ)の取材で、異常に高い本棚の上の方の棚に偽物の本を置いている問題に対し、「高い位置に本を置くと、CCCの図書館運営の”反対派”に本を取るように何度も貯まれるから」と発言したそうです。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 執行役員 海老名市立中央図書館 館長 高橋聡によるのありがたいお言葉です。ご利用ください。 @Kiyosuke0418 https://t.co/EQFyGcwZRH pic.twitter.com/KosXSE0uwM
— Protected ChaMiu (@ProtectedChamiu) 2015, 10月 24
・海老名市「ツタヤ図書館」を見る(上)〜 偽物を飾る「カフェ」:カナコロ・・・こちらの記事にも会員登録すると見られるページに、上記の内容が記述されてるそうです。
海老名TSUTAYA図書館。2階にある見上げるほどの書架。これら革張り風の背表紙は実は飾り、ダミーだ。(2015.10.24神奈川新聞)→そんなのにお金をかけなくても~_~; pic.twitter.com/yY7l8lXz8G
— nami …いいねらじお… (@naminofu) 2015, 10月 24
この発言も、本当にひどいとしか言い様がありません!!
自分たち(CCC)で、わざわざ取り難い異常に高い本棚を設置し、しかも「取れない場合は、図書館職員を呼べ!」と言っておきながら、言ったら言ったで『反対派』のレッテルを貼り、利用者を批判する。本当に、あり得ないとしか言い様がありません!
ちなみに異常に高い本棚の最上部には、偽本以外にも、通常『閉架』に仕舞われる本も"展示"されており、彼ら(CCC)は『開架式閉架』などと言う言葉を用いて、これらの部分を表現しています。
海老名のバカの壁 pic.twitter.com/zgDSqaPQIl
— とどたん@リモコン鉄砲玉(帰還機能付) (@todotantan) 2015, 10月 17
しかし閉架に仕舞われる本は、通常貴重な本や資料などであり、それらをこのような保存場所として相応しいとは思えない場所に置いておくこと自体、問題があると思いますが、そのうえそれを取り出す作業(『閉架』は貴重な本や資料を一般書籍と分け、より長く適切に保存できるようにしておき、そして要請があれば取り出して見れるようにしている仕組みであり、閉架から本を出し入れするのは、図書館としての通常業務です)に文句を言うなんて、もう図書館を運営する気がないと言っているのと同じだと思います!
このような悪質な企業に、絶対に図書館運営を委託するべきではないし、このような企業が図書館委託業者として適切とは、決して言えないでしょう!
【参考リンク】
・海老名市立図書館に行ってみた - Togetterまとめ
・とどたんの海老名市立中央図書館に行ってみた。 #ツタヤ図書館 #公設ツタヤ問題 - Togetterまとめ
【追記(2015/10/25)】
武雄市図書館では、このような高い脚立での作業を強いられてるようです。本当に、危険としか言い様がありません!しかも『キャットウォーク』(吹き抜け2階の狭い通路)でも使用されてるとの事。ありえない!!
武雄市図書館のウワサの高架書庫を拝みに来た。
これ、脚立に上がっても無理じゃん。
バイト募集の条件は「身長5メートル以上」だな。 pic.twitter.com/zeX72pDYFq
— どんちゃん@10/31下北沢出没予定 (@koba51) 2015, 7月 24
@koba51 しかも2階のキャットウォーク側の書架、この写真のように脚立を書架と平行にしか置けないんですよね。この状態でもう通路の幅ギリギリ。バランス崩すと転落事故が避けられない危険さで、作業見てて仰け反りました。
— Ren. (@FluoRiteTW) 2015, 9月 29
武雄図書館の"壁面本棚"とキャットウォーク・・・山下しずお と『CCC』が強引に推し進めようとしている新・小牧市立図書館の2階部分にも、これと同じような狭い通路と高い本棚を作ろうとしています。
【追記(2015/10/29)】
海老名市立中央図書館に設置されてるあり得ない高さの本棚の写真を掲載しているブログ記事を見つけたので、以下に掲載しておきます。
・ツタヤに「食い物」にされた海老名市立図書館:ナムラーのブログ
【追記(2015/11/11)】
武雄市図書館の"キャットウォーク"(2階部分の狭い通路と高い本棚)で、上部の棚の本を取り出すところを撮影したと見られる写真を見つけたので、以下に写真へのリンクを掲載しておきます。ちなみに上記リンク先の写真の左側は、"吹き抜け"です。
・個別「キャットウォーク上で脚立移動」の写真:fmht7's fotolife
・個別「キャットウォーク上での脚立作業」の写:fmht7's fotolife
山下しずお と『CCC』が強引に作ろうとしていた新・小牧市立図書館にも、同様の"キャットウォーク"が作られようとしていました。はっきり言って、こんな危険な本棚を作ろうとしてたなんて、あり得ない!本を取り出すだけでも、一苦労でしょう。しかもこんな危険な高所での作業にも関わらず、『CCC』はヘルメットも付けさせずに、作業させているようです。これも悪質だと言わざるを得ません!
【追記(2016/1/7)】
『豊田市中央図書館』が公式Twitterで、蔵書点検作業の様子を投稿。それが『Togetter』にまとめられていたので、以下に掲載しておきます。
・豊田市中央図書館の蔵書点検の様子:Togetterまとめ
その中の1つ、以下のツイートに含まれる動画を見ても分かるかと思いますが、1冊1冊ハンディー端末で本をチェックして行く作業は、とても根気のいる大変な作業だと思います。
【蔵書点検①】
右手に持っているハンディタイプの端末からバーコードに光を当てて一冊一冊読み込ませていきます。 pic.twitter.com/TicHPJxt82
— 豊田市中央図書館 (@toyotacitylib) 2015, 12月 2
このような作業を"ピラミッド状書架"や"巨大壁面書架"、あるいは"キャットウォーク"の書架の高い段(棚)で行うのは、危険であるだけでなく、とても効率の悪い作業となるでしょう。
おそらくやり方は2つ。「ちょっとずつ高い脚立を移動させながら行う」か、あるいは「一度高い段の本を全て下に降ろしたうえでハンディー作業を行い、その後また高い段に戻す」かのいずれかでしょう。いずれにせよ一般的な大きさの図書館の書架で作業を行う事に比べ、危険なだけでなく、作業効率が著しく悪くなる事は間違いありません!
小牧市民の皆さん(そしてこれからTSUTAYA図書館を無理矢理作られようとしてる自治体民の皆さん)、私たち一般市民は、図書館の単なる"利用者"ではなく、"オーナー"でもあるのです。なので、職員の人たちが安全に働けるようにすることはもちろんの事、効率良く働ける環境を作る義務もあると思います。その点から考えても、TSUTAYA図書館全般に設置されてる"異常"に高い本棚は「馬鹿げてる」としか言い様がありませんし、図書館の本棚としては"不適切"だ(あり得ない!)と言わざるを得ません!