最近遠出がなかなかできず。かと言ってずっと家にいるのもつらいので、気分転換を兼ねて近所にある山に出かけています。今回は以前紹介した「弥勒山(みろくさん)」の近くにある春日井東部の山「西高森山」を紹介します!( ´ ▽ ` )ノ
【目次】
西高森山は、春日井東部にある標高214.7mの小さな山です。以前紹介した春日井市最高峰の山「弥勒山」(437m)と比べると約半分。…と言うのもあってか、弥勒山が麓から頂上まで約30分かかるのに対し、西高森山は約15分で登れます。
麓から見た西高森山↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
周辺には宮滝大池や築水池など池が複数あり、麓を大谷川が流れています。そこには見どころがいくつかあります。見どころについては下記『6』の「周辺の見どころ」を参照して下さい。
また北東には弥勒山をはじめとする「春日井三山(かすがいさんざん)」、南西には田園地帯が広がってる自然豊かな土地です。そのためこの辺り一帯は生活環境保全林「みろくの森」として、整備や環境の保護活動が行われています。
麓にある宮滝大池から見た西高森山(写真左)と弥勒山・大谷山(写真右奥)↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
西高森山登山口に設置されてる「みろくの森」の説明↓↓
そして頂上からは春日井東部〜名古屋方面がよく見えます。詳しくは下記『5』の「山頂の東屋とそこから見た景色、頂上以外の見晴らしの良い場所」を参照して下さい。
春日井東部〜名古屋方面の景色のパノラマ写真↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
こちらは以前書いた弥勒山の記事でも書いたことですが、西高森山についても同じことが言えます。西高森山は高い山ではありませんし、本格的な登山道具が必要な山と言う訳でもありません。しかし地図なしで登ると、迷子になる危険性は十分あります。
また弥勒山ほど急な斜面や危険な場所はありませんが、登りにくい場所がいくつかあります。下記の地図にはそれらの情報などが記載されているものもあるので、行く前に必ず地図をダウンロードし、スマホに入れるか印刷などして、登る際に持って行って下さい。
・東海自然歩道(春日井コース):春日井市
・東海自然歩道ガイド春日井コース散策マップ (※PDF)・・・上記ページで公開されてる地図。カラーで見やすく、春日井東部の広範囲の情報が記載されています。なお地図には記載されていないルートがあります。詳しくは『4』の「お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ」を参照。
・いろいろな地図:グリーンピア春日井
・西高森山コース案内図(※PDF)・・・上記ページで公開されてる地図。西高森山周辺について一番詳細な情報が記載されてる地図。ただし掲載されてるのは西高森山周辺のみ。西高森山のみで使用するなら、これが一番お薦め!ただし地図には間違ってる箇所が1つあります。詳しくは『4』の「お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ」を参照。
・西高森山:春日井市
・西高森山コース案内図(※PDF)・・・上記ページで公開されてる地図。手書き地図なので少し見づらいです。
ちなみに現地でダウンロードすると言う手もありますが、山なので通信環境が悪いところもあるので、事前にダウンロードしておいた方が良いです。
なお Google マップは役に立ちません!なぜなら遊歩道が一切表示されないからです(※. 2020年8月時点)。一方以前紹介した「OpenStreetMap」と Apple マップは、遊歩道のほとんどが表示されるものの、いずれも急な斜面かどうかや、分かれ道に設置されてる案内板の番号などは分からないので、そう言う意味でも地図のダウンロードは必須だと思います。
それと西高森山にもトイレはありません!最寄りのトイレは岩船神社脇にあります(※. いずれも地図に記載あり)が、心配な方は「簡易トイレキット」か、あるいは紙と使用後紙をしまう為のビニール袋などを持って行った方が良いかもしれません。
・山のトイレ事情。「青空トイレ」のときに、気に留めておきたい3つのこと:ヤマケイオンライン
まず登山口について。西高森山の頂上へと向かうルートはいくつかありますし、ルートによって登山口が異なりますが、今回は頂上から一番近い場所にあり、かつ駐車できる場所がすぐ近くにある上記『2』で紹介した地図で「1」番となってる場所を紹介します。
地図で「1」番となってる場所↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
なお駐車できる場所と言っても、駐車場が整備されてる訳ではありません。この「1」番の登山口のすぐ近くには「宮滝大池」と言う池があるのですが、その脇に車を停められる場所があると言うことです。だいたい7・8台は停めれるんじゃないかと思います。
宮滝大池(写真右側)横の駐車スペース↓↓
(※. 写真左奥に上記の「1」番の場所があります)
ちなみにこの宮滝大池、風がなく波が立っていない時は、北東側にある春日井市最高峰の山「弥勒山」を始めとする3つの山「春日井三山(かすがいさんざん)」を愛でるポイントとなっていて、池に反射した「逆さ春日井三山」も見られます。
宮滝大池に映る「逆さ春日井三山」↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
次にお薦め登山ルートについて。なおこの章は上記『2』の地図のうち、春日井市公式HPで公開されてる「東海自然歩道ガイド春日井コース散策マップ」と、グリーンピア春日井HPで公開されてる「西高森山コース案内図」の2つを使用して説明するので、できたら両方ダウンロード等しておいて下さい。
「1」の登山口を出発すると「2」の分かれ道まで一本道なので、まずはそこまで進みます。ちなみに以前紹介した弥勒山ほどの広い道はありません。広くても人がすれ違える程度です。
「1」から「2」への1本道↓↓
「2」の分かれ道は、グリーンピアの地図だと少し分かりづらく、春日井市公式の方は二股に別れてるとなっていますが、実際は3つに別れています。以下の写真がそれです。
「2」の分かれ道↓↓
案内板を見ると頂上を示す矢印がないので少し戸惑うかもしれませんが、上記の説明通り、このうちまっすぐに進む急坂のルート(※. 上の案内板には方向が示されてません)と右側の道(※. 上の案内板で言うと『築水池まで 0.8km』となってる方向)が、頂上へと繋がっています。ただ説明にも書いた通りまっすぐ進むルートは最短ルートですが、結構急な坂なのと地形が単調なので、お薦めは右側の道です。
ちなみに左側の春日井市民球場方面へと進む道はグリーンピアの地図だと「X」が打っていますが、春日井市公式HPの地図だと普通の道となっています。以前実際行ってみたところ通れなくなってる訳ではありませんでしたが、途中道が水没していました。そのためグリーンピアの地図では「X」となってるのだと思います。
話を山頂へのルートに戻すと、「2」で右に曲がってしばらく進むと、沢沿いに進むところがあります。ここはグリーンピアの地図だとまっすぐ進むと「3」の分かれ道に到達するとなっていますが、これは間違いです。正しくは春日井市公式HPの地図に書かれてる通り。お薦めは途中右に曲がって沢を渡って「3」へ行かず、そのまま沢沿いを進むルートです。するとしばらく進むとちょっとした階段があり、そこを上ると矢印案内のないT字路に至ります。
階段と矢印案内のないT字路(写真奥)↓↓
このT字路を右に曲がります。ちなみにこの道を左に曲がっても頂上へ行けます。そして上記「2」の急坂最短ルートの道と繋がっています。
またしばらく進むと、今度は下の写真のような矢印案内板のあるT字路に至ります。ここは矢印に従い、左に曲がります。
しばらく進むと、今度は下の写真のような分かれ道に出ます。この場所に掲示されてる矢印案内は少し分かりづらく、一見するとどちらの道も山頂へ行けそうですが、山頂への道は左側です。右側に進むと山の反対側に出ることになります。
ちなみにこの部分もグリーンピアと春日井公式の地図で記載が異なっていますが、今度は正しいのはグリーンピアの方です。グリーンピアの地図には「6」番の近くに出るルートがちゃんと記載されていますが、春日井公式HPの方はこのルートが記載されていません。このように公開されてる地図はどちらも若干間違いがあるので、注意して下さい。
上記の曲道を左に曲がると、あとは山頂まで1本道です。なおグリーンピアの地図だと途中「すべりやすい」となっていますが、私は何度かここを通りましたが、特に滑りやすいとは感じませんでした。
山頂までの1本道↓↓
お薦めルートを示した地図↓↓
(※. タップまたはクリックすると拡大した地図画像が表示されます)
なお上記のお薦めルートを歩いて撮影した動画をアップしたので、動画で見たい方はこちらを見てみて下さい。時間は約8分です。
山頂には下の写真のような東屋が整備されています。なおトイレや水道はありません。そしてその前が展望台となっていて、春日井市東部〜名古屋市方面などが見渡すことができます。
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
高蔵寺ニュータウン(写真左側の住宅地)と麓にある廻間町の田園地帯↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
名駅ビル群(写真左奥)と愛知県医療療育総合センター↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
小牧山(写真中央左)とスカイステージ33(写真中央左の建物)↓↓
Photo by Alpsdake(CC BY-SA 3.0)
神屋工業団地と尾張白山↓↓
ちなみに頂上以外にももう1つ見晴らしの良い場所があります。地図で言うと「3」の分かれ道から築水池沿いにある「4」番に降りていく途中に開けた場所があり、そこから名古屋駅周辺の高層ビル群が木々の間に見えます。
次に周辺の見どころについて。まず最初は西高森山の麓にある大きな池「築水池」。上記『5』の続きで言うと、地図の「3」番の分かれ道から「4」番の方へ向かい、「4」番からしばらく歩くと池沿いに降りられます。
池沿いにはぐるっと一周するように遊歩道が整備されていて、池沿いからは弥勒山や大谷山などが見えます。また野鳥観測スポットにもなっていて、野鳥観測小屋が整備されています。
築水池沿いから見た弥勒山(写真左)と大谷山(写真右)↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
野鳥観察小屋↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
なお築水池を一周しようと思う方もおられるかもしれませんが、それなりに大変なので、覚悟して行って下さい。地図を見てもらえば分かりますが、一周するのは結構距離があります。また実際一周してみたのですが、アップダウンが結構あるので。
そして築水池の南端にある「廻間(はざま)治水碑」の近くにある階段から下りると、大谷川沿いに出られます。ここには春日井市内では極一部の場所にしか生えていないと言う「ヤマトミクリ」の自生地があったり、川の中で「カワニナ」の増殖実験が行われていたり、川の中洲には市内に生えてる野草を集めて作られた「野草園」があります。
階段を下りて行った先にある大谷川上流↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
ヤマトミクリの自生地 ↓↓
大谷川で行われている「カワニナ」の増殖実験↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
大谷川中洲にある野草園↓↓
ちなみにこの場所は春日井少年自然の家の「野外教育センター」の敷地内にあたるのですが、誰でも自由に入ることができます。なので、植物に興味のある方は、行ってみてはいかがでしょう?あと更に進んで、野外教育センターの土地の端にあるイノシシ避けの門を抜けて外に出ると、そこには「ビオトープ」もあります。
ビオトープ↓↓
それとこの辺りは古くから人が住んでいるようで、古墳が複数見つかっています。その中の1つが西高森山の麓にある「廻間 第7号墳」です。上記『2』の地図で言うと、「1」番の登山口と築水池沿いの「5」番とを結ぶ遊歩道沿いに復元されています。
廻間 第7号墳↓↓
なお麓にある岩船神社の境内にも古墳があります。こちらの名前は「廻間 第1号墳」で、こちらも説明によると復元されたもののようです。
廻間 第1号墳↓↓
それと「廻間 第7号墳」近く、同じ遊歩道沿いに花崗岩が露出している場所があります。地学に興味のある方は、こちらに行ってみてはいかがでしょう?
次に生き物について。西高森山には都市部では見られないような様々な生物が生息しています。以下の写真は弥勒山で撮影されたものだそうですが、この色鮮やかな鳥「ソウシチョウ」は西高森山にも生息しています。大谷山でも見かけたことがあるので、おそらくこの辺り一帯に生息してると思われます。
ソウシチョウ↓↓
Photo by Alpsdake(CC BY-SA)
あと6月頃には、鮮やかな黄色が特徴の「キビタキ」にも出会いました!こちらは渡り鳥なので、普段は住んでないですが、6月頃に登られる方は探してみて下さい。美しい鳴き声も特徴の鳥です。
キビタキ↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
また都市部にも一応いるとのことですが、私は西高森山で初めて見たのですが、丸っこくて大きな「センチコガネ」と言う甲虫も見かけました。
センチコガネ↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
他にも様々な生物が生息しています。興味ある方は以下のリンク先ページを御覧ください。
・Category:Animals of Mount Nishitakamori:Wikimedia Commons・・・西高森山で撮影した生物の写真がまとめられてるページ。
それと私は西高森山では出会ったことはありませんが、この辺り一帯には「イノシシ」が生息しています!イノシシは警戒心が強いので人間の存在に気づくと基本的には離れていきますが、危険を感じたりパニックになると向かってきて襲われることがあります。
・イノシシに襲われ5人けが、大分 ゴルフ場の客や従業員:福井新聞ONLINE
・市街地にイノシシ、4人けが=台風で居場所なくす?-栃木:時事ドットコム
・狩猟中にイノシシに襲われ死亡 無線で「やられた」:朝日新聞デジタル
イノシシ↓↓
Photo by Valentin Panzirsch(CC BY-SA 3.0)
なのでもし遭遇したら、決して威嚇したり無理に追い払おうとせず、ゆっくりとその場を離れて下さい。詳しくは以下のリンク先ページを御覧ください。
・イノシシにご注意ください:春日井市
最後に余談ですが「西高森山」と言う名前から他にも「高森山」と言う山が存在するのでは?と思われた方もいるかもしれません。まさにその通り。実際存在しています。西高森山から見ると南側に位置する高蔵寺ニュータウン内に「高森山」が存在しています。
大谷山から見た高森山↓↓
一帯が「高森山公園」と言う公園になっていて、山の中に遊歩道も整備されていますが、山頂からの眺めはよくありません。しかしもし興味のある方いたら、以下のリンク先ページを参考に登ってみてはいかがでしょう?
・高森山:トレッキング愛知
【関連リンク】
・西高森山:春日井市
・東海自然歩道(春日井コース):春日井市
・いろいろな地図:グリーンピア春日井
・ヤマトミクリ:兵庫県の湿生・水生植物
・野外教育センター:春日井市
・Category:Animals of Mount Nishitakamori:Wikimedia Commons・・・西高森山で撮影した生物の写真がまとめられてるページ。
・イノシシにご注意ください:春日井市
・高森山:トレッキング愛知
・kyu3さんのタグ「西高森山」:フォト蔵・・・西高森山で撮影した写真をまとめたアルバム。
【関連記事】
・30分で登れて眺めが素晴らしい春日井東部の「弥勒山」 : Kyu3’s Blog
・道樹山に謎の二宮金次郎像!?そして縁者不動の滝(追記あり) : Kyu3’s Blog
・タグ「山歩き」 : Kyu3’s Blog・・・上記以外の山歩き関連の記事が見られます。
矢印案内板の写真と説明を本文に追加しました。
キビタキの写真と情報を本文に追加しました。
山頂から見た景色の写真を撮りなおしてきたので、いくつか写真を置き換えたり追加したりしました。
あと今回「2」番の分かれ道で最短ルートを登って行ったのですが、最短ルートを使って登った時の時間は「約10分」でした。
上記本文「4. お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ」に、実際お薦めルートを歩いて撮影した動画を追加しました。以下のリンク先動画がそれです。
・西高森山のお薦め登頂ルート:YouTube
【目次】
- 西高森山の紹介
- 行く前に地図のダウンロードは必須!そしてトイレについて
- お薦めの登り口と駐車場、"逆さ春日井三山"
- お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ
- 山頂からの景色と山頂以外の見晴らしの良い場所
- 周辺の見どころ
- 様々な生物が生息。そしてイノシシに注意!
- もう1つの高森山
1. 西高森山の紹介
西高森山は、春日井東部にある標高214.7mの小さな山です。以前紹介した春日井市最高峰の山「弥勒山」(437m)と比べると約半分。…と言うのもあってか、弥勒山が麓から頂上まで約30分かかるのに対し、西高森山は約15分で登れます。
麓から見た西高森山↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
周辺には宮滝大池や築水池など池が複数あり、麓を大谷川が流れています。そこには見どころがいくつかあります。見どころについては下記『6』の「周辺の見どころ」を参照して下さい。
また北東には弥勒山をはじめとする「春日井三山(かすがいさんざん)」、南西には田園地帯が広がってる自然豊かな土地です。そのためこの辺り一帯は生活環境保全林「みろくの森」として、整備や環境の保護活動が行われています。
麓にある宮滝大池から見た西高森山(写真左)と弥勒山・大谷山(写真右奥)↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
西高森山登山口に設置されてる「みろくの森」の説明↓↓
そして頂上からは春日井東部〜名古屋方面がよく見えます。詳しくは下記『5』の「山頂の東屋とそこから見た景色、頂上以外の見晴らしの良い場所」を参照して下さい。
春日井東部〜名古屋方面の景色のパノラマ写真↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
2. 行く前に地図のダウンロードは必須!そしてトイレについて
こちらは以前書いた弥勒山の記事でも書いたことですが、西高森山についても同じことが言えます。西高森山は高い山ではありませんし、本格的な登山道具が必要な山と言う訳でもありません。しかし地図なしで登ると、迷子になる危険性は十分あります。
また弥勒山ほど急な斜面や危険な場所はありませんが、登りにくい場所がいくつかあります。下記の地図にはそれらの情報などが記載されているものもあるので、行く前に必ず地図をダウンロードし、スマホに入れるか印刷などして、登る際に持って行って下さい。
・東海自然歩道(春日井コース):春日井市
・東海自然歩道ガイド春日井コース散策マップ (※PDF)・・・上記ページで公開されてる地図。カラーで見やすく、春日井東部の広範囲の情報が記載されています。なお地図には記載されていないルートがあります。詳しくは『4』の「お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ」を参照。
・いろいろな地図:グリーンピア春日井
・西高森山コース案内図(※PDF)・・・上記ページで公開されてる地図。西高森山周辺について一番詳細な情報が記載されてる地図。ただし掲載されてるのは西高森山周辺のみ。西高森山のみで使用するなら、これが一番お薦め!ただし地図には間違ってる箇所が1つあります。詳しくは『4』の「お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ」を参照。
・西高森山:春日井市
・西高森山コース案内図(※PDF)・・・上記ページで公開されてる地図。手書き地図なので少し見づらいです。
ちなみに現地でダウンロードすると言う手もありますが、山なので通信環境が悪いところもあるので、事前にダウンロードしておいた方が良いです。
なお Google マップは役に立ちません!なぜなら遊歩道が一切表示されないからです(※. 2020年8月時点)。一方以前紹介した「OpenStreetMap」と Apple マップは、遊歩道のほとんどが表示されるものの、いずれも急な斜面かどうかや、分かれ道に設置されてる案内板の番号などは分からないので、そう言う意味でも地図のダウンロードは必須だと思います。
それと西高森山にもトイレはありません!最寄りのトイレは岩船神社脇にあります(※. いずれも地図に記載あり)が、心配な方は「簡易トイレキット」か、あるいは紙と使用後紙をしまう為のビニール袋などを持って行った方が良いかもしれません。
・山のトイレ事情。「青空トイレ」のときに、気に留めておきたい3つのこと:ヤマケイオンライン
3. お薦めの登り口と駐車場、"逆さ春日井三山"
まず登山口について。西高森山の頂上へと向かうルートはいくつかありますし、ルートによって登山口が異なりますが、今回は頂上から一番近い場所にあり、かつ駐車できる場所がすぐ近くにある上記『2』で紹介した地図で「1」番となってる場所を紹介します。
地図で「1」番となってる場所↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
なお駐車できる場所と言っても、駐車場が整備されてる訳ではありません。この「1」番の登山口のすぐ近くには「宮滝大池」と言う池があるのですが、その脇に車を停められる場所があると言うことです。だいたい7・8台は停めれるんじゃないかと思います。
宮滝大池(写真右側)横の駐車スペース↓↓
(※. 写真左奥に上記の「1」番の場所があります)
ちなみにこの宮滝大池、風がなく波が立っていない時は、北東側にある春日井市最高峰の山「弥勒山」を始めとする3つの山「春日井三山(かすがいさんざん)」を愛でるポイントとなっていて、池に反射した「逆さ春日井三山」も見られます。
宮滝大池に映る「逆さ春日井三山」↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
4. お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ
次にお薦め登山ルートについて。なおこの章は上記『2』の地図のうち、春日井市公式HPで公開されてる「東海自然歩道ガイド春日井コース散策マップ」と、グリーンピア春日井HPで公開されてる「西高森山コース案内図」の2つを使用して説明するので、できたら両方ダウンロード等しておいて下さい。
「1」の登山口を出発すると「2」の分かれ道まで一本道なので、まずはそこまで進みます。ちなみに以前紹介した弥勒山ほどの広い道はありません。広くても人がすれ違える程度です。
「1」から「2」への1本道↓↓
「2」の分かれ道は、グリーンピアの地図だと少し分かりづらく、春日井市公式の方は二股に別れてるとなっていますが、実際は3つに別れています。以下の写真がそれです。
「2」の分かれ道↓↓
案内板を見ると頂上を示す矢印がないので少し戸惑うかもしれませんが、上記の説明通り、このうちまっすぐに進む急坂のルート(※. 上の案内板には方向が示されてません)と右側の道(※. 上の案内板で言うと『築水池まで 0.8km』となってる方向)が、頂上へと繋がっています。ただ説明にも書いた通りまっすぐ進むルートは最短ルートですが、結構急な坂なのと地形が単調なので、お薦めは右側の道です。
ちなみに左側の春日井市民球場方面へと進む道はグリーンピアの地図だと「X」が打っていますが、春日井市公式HPの地図だと普通の道となっています。以前実際行ってみたところ通れなくなってる訳ではありませんでしたが、途中道が水没していました。そのためグリーンピアの地図では「X」となってるのだと思います。
話を山頂へのルートに戻すと、「2」で右に曲がってしばらく進むと、沢沿いに進むところがあります。ここはグリーンピアの地図だとまっすぐ進むと「3」の分かれ道に到達するとなっていますが、これは間違いです。正しくは春日井市公式HPの地図に書かれてる通り。お薦めは途中右に曲がって沢を渡って「3」へ行かず、そのまま沢沿いを進むルートです。するとしばらく進むとちょっとした階段があり、そこを上ると矢印案内のないT字路に至ります。
階段と矢印案内のないT字路(写真奥)↓↓
このT字路を右に曲がります。ちなみにこの道を左に曲がっても頂上へ行けます。そして上記「2」の急坂最短ルートの道と繋がっています。
またしばらく進むと、今度は下の写真のような矢印案内板のあるT字路に至ります。ここは矢印に従い、左に曲がります。
しばらく進むと、今度は下の写真のような分かれ道に出ます。この場所に掲示されてる矢印案内は少し分かりづらく、一見するとどちらの道も山頂へ行けそうですが、山頂への道は左側です。右側に進むと山の反対側に出ることになります。
ちなみにこの部分もグリーンピアと春日井公式の地図で記載が異なっていますが、今度は正しいのはグリーンピアの方です。グリーンピアの地図には「6」番の近くに出るルートがちゃんと記載されていますが、春日井公式HPの方はこのルートが記載されていません。このように公開されてる地図はどちらも若干間違いがあるので、注意して下さい。
上記の曲道を左に曲がると、あとは山頂まで1本道です。なおグリーンピアの地図だと途中「すべりやすい」となっていますが、私は何度かここを通りましたが、特に滑りやすいとは感じませんでした。
山頂までの1本道↓↓
お薦めルートを示した地図↓↓
(※. タップまたはクリックすると拡大した地図画像が表示されます)
なお上記のお薦めルートを歩いて撮影した動画をアップしたので、動画で見たい方はこちらを見てみて下さい。時間は約8分です。
5. 山頂からの景色と山頂以外の見晴らしの良い場所
山頂には下の写真のような東屋が整備されています。なおトイレや水道はありません。そしてその前が展望台となっていて、春日井市東部〜名古屋市方面などが見渡すことができます。
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
高蔵寺ニュータウン(写真左側の住宅地)と麓にある廻間町の田園地帯↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
名駅ビル群(写真左奥)と愛知県医療療育総合センター↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
小牧山(写真中央左)とスカイステージ33(写真中央左の建物)↓↓
Photo by Alpsdake(CC BY-SA 3.0)
神屋工業団地と尾張白山↓↓
ちなみに頂上以外にももう1つ見晴らしの良い場所があります。地図で言うと「3」の分かれ道から築水池沿いにある「4」番に降りていく途中に開けた場所があり、そこから名古屋駅周辺の高層ビル群が木々の間に見えます。
6. 周辺の見どころ
次に周辺の見どころについて。まず最初は西高森山の麓にある大きな池「築水池」。上記『5』の続きで言うと、地図の「3」番の分かれ道から「4」番の方へ向かい、「4」番からしばらく歩くと池沿いに降りられます。
池沿いにはぐるっと一周するように遊歩道が整備されていて、池沿いからは弥勒山や大谷山などが見えます。また野鳥観測スポットにもなっていて、野鳥観測小屋が整備されています。
築水池沿いから見た弥勒山(写真左)と大谷山(写真右)↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
野鳥観察小屋↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
なお築水池を一周しようと思う方もおられるかもしれませんが、それなりに大変なので、覚悟して行って下さい。地図を見てもらえば分かりますが、一周するのは結構距離があります。また実際一周してみたのですが、アップダウンが結構あるので。
そして築水池の南端にある「廻間(はざま)治水碑」の近くにある階段から下りると、大谷川沿いに出られます。ここには春日井市内では極一部の場所にしか生えていないと言う「ヤマトミクリ」の自生地があったり、川の中で「カワニナ」の増殖実験が行われていたり、川の中洲には市内に生えてる野草を集めて作られた「野草園」があります。
階段を下りて行った先にある大谷川上流↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
ヤマトミクリの自生地 ↓↓
大谷川で行われている「カワニナ」の増殖実験↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
大谷川中洲にある野草園↓↓
ちなみにこの場所は春日井少年自然の家の「野外教育センター」の敷地内にあたるのですが、誰でも自由に入ることができます。なので、植物に興味のある方は、行ってみてはいかがでしょう?あと更に進んで、野外教育センターの土地の端にあるイノシシ避けの門を抜けて外に出ると、そこには「ビオトープ」もあります。
ビオトープ↓↓
それとこの辺りは古くから人が住んでいるようで、古墳が複数見つかっています。その中の1つが西高森山の麓にある「廻間 第7号墳」です。上記『2』の地図で言うと、「1」番の登山口と築水池沿いの「5」番とを結ぶ遊歩道沿いに復元されています。
廻間 第7号墳↓↓
なお麓にある岩船神社の境内にも古墳があります。こちらの名前は「廻間 第1号墳」で、こちらも説明によると復元されたもののようです。
廻間 第1号墳↓↓
それと「廻間 第7号墳」近く、同じ遊歩道沿いに花崗岩が露出している場所があります。地学に興味のある方は、こちらに行ってみてはいかがでしょう?
7. 様々な生物が生息。そしてイノシシに注意!
次に生き物について。西高森山には都市部では見られないような様々な生物が生息しています。以下の写真は弥勒山で撮影されたものだそうですが、この色鮮やかな鳥「ソウシチョウ」は西高森山にも生息しています。大谷山でも見かけたことがあるので、おそらくこの辺り一帯に生息してると思われます。
ソウシチョウ↓↓
Photo by Alpsdake(CC BY-SA)
あと6月頃には、鮮やかな黄色が特徴の「キビタキ」にも出会いました!こちらは渡り鳥なので、普段は住んでないですが、6月頃に登られる方は探してみて下さい。美しい鳴き声も特徴の鳥です。
キビタキ↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
また都市部にも一応いるとのことですが、私は西高森山で初めて見たのですが、丸っこくて大きな「センチコガネ」と言う甲虫も見かけました。
センチコガネ↓↓
Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
他にも様々な生物が生息しています。興味ある方は以下のリンク先ページを御覧ください。
・Category:Animals of Mount Nishitakamori:Wikimedia Commons・・・西高森山で撮影した生物の写真がまとめられてるページ。
それと私は西高森山では出会ったことはありませんが、この辺り一帯には「イノシシ」が生息しています!イノシシは警戒心が強いので人間の存在に気づくと基本的には離れていきますが、危険を感じたりパニックになると向かってきて襲われることがあります。
・イノシシに襲われ5人けが、大分 ゴルフ場の客や従業員:福井新聞ONLINE
・市街地にイノシシ、4人けが=台風で居場所なくす?-栃木:時事ドットコム
・狩猟中にイノシシに襲われ死亡 無線で「やられた」:朝日新聞デジタル
先日のイノシシ襲撃事件。
— 長坂 幸樹 (@Koki915N) November 4, 2018
ほんと痛そう、、、。😭 pic.twitter.com/JAmzsFbiKe
イノシシ↓↓
Photo by Valentin Panzirsch(CC BY-SA 3.0)
なのでもし遭遇したら、決して威嚇したり無理に追い払おうとせず、ゆっくりとその場を離れて下さい。詳しくは以下のリンク先ページを御覧ください。
・イノシシにご注意ください:春日井市
8. もう1つの高森山
最後に余談ですが「西高森山」と言う名前から他にも「高森山」と言う山が存在するのでは?と思われた方もいるかもしれません。まさにその通り。実際存在しています。西高森山から見ると南側に位置する高蔵寺ニュータウン内に「高森山」が存在しています。
大谷山から見た高森山↓↓
一帯が「高森山公園」と言う公園になっていて、山の中に遊歩道も整備されていますが、山頂からの眺めはよくありません。しかしもし興味のある方いたら、以下のリンク先ページを参考に登ってみてはいかがでしょう?
・高森山:トレッキング愛知
【関連リンク】
・西高森山:春日井市
・東海自然歩道(春日井コース):春日井市
・いろいろな地図:グリーンピア春日井
・ヤマトミクリ:兵庫県の湿生・水生植物
・野外教育センター:春日井市
・Category:Animals of Mount Nishitakamori:Wikimedia Commons・・・西高森山で撮影した生物の写真がまとめられてるページ。
・イノシシにご注意ください:春日井市
・高森山:トレッキング愛知
・kyu3さんのタグ「西高森山」:フォト蔵・・・西高森山で撮影した写真をまとめたアルバム。
【関連記事】
・30分で登れて眺めが素晴らしい春日井東部の「弥勒山」 : Kyu3’s Blog
・道樹山に謎の二宮金次郎像!?そして縁者不動の滝(追記あり) : Kyu3’s Blog
・タグ「山歩き」 : Kyu3’s Blog・・・上記以外の山歩き関連の記事が見られます。
【追記(2020年9月6日)】
矢印案内板の写真と説明を本文に追加しました。
【追記 その2(2020年9月9日)】
キビタキの写真と情報を本文に追加しました。
【追記 その3(2020年9月12日)】
山頂から見た景色の写真を撮りなおしてきたので、いくつか写真を置き換えたり追加したりしました。
あと今回「2」番の分かれ道で最短ルートを登って行ったのですが、最短ルートを使って登った時の時間は「約10分」でした。
【追記 その4(2020年10月28日)】
上記本文「4. お薦め登山ルートと地図の間違ってるところ」に、実際お薦めルートを歩いて撮影した動画を追加しました。以下のリンク先動画がそれです。
・西高森山のお薦め登頂ルート:YouTube