東海自然歩道からの帰路、山を下っていると、道路沿いの斜面から動物の気配がしました。そちらを見てみると、離れた所にキジがいました。後で調べて分かったのですが、「ヤマドリ」(※. 地域分類で言うと「キタヤマドリ」)と言う種類のキジでした。


これまでの経験から「キジは基本的に警戒心が強く、人間の存在を確認したらすぐに逃げる」と思っていたので、離れた所から観察しつつ、スマホで写真や動画を撮影しました。
「さて、そろそろ帰ろう」とその場を離れましたが、その時 妙なことに気づきました。このキジ、逃げるどころかなぜか私と同じ方向に歩いているのです。距離は離れたままでしたが、まるで平行移動してるかのように、同じ方向に歩き続けていました。
「ひょっとして付いてきてる?」と思った私は、2・3度歩いては止まるを繰り返しました。するとキジは私が歩きだすと歩き出し、止まるとその場で止まるのでした。「このキジ、付いてきてる!」と私は確信しました。
撮影した動画↓↓
(※. 少し距離があったのと暗かったので、ヘッドランプで照らしながら撮ってます)
ただ不思議でなりませんでした。キジは警戒心が強いのに、一体なぜ?人間に興味があるのか?あるいは昔人に飼われていて、エサがもらえると思ったのか??
真相は分かりませんが、とりあえずどこまで近づけるか試してみることにしました。ただまっすぐキジの方へ向かうとさすがに逃げると思ったので、平行移動してるキジに対し徐々に近づくように、歩く向きを徐々にキジ側に寄せて行きました。

その結果、一番近づいた時に撮影した動画が以下の動画です。距離にして 70 〜 80cm くらいでしょうか。スマホを持って手を伸ばせばギリギリ、スマホの先で触れられるくらいの距離まで近づけました。

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
ただこれ以上近づくとスッと離れたので、手が届かない距離が境界線だったのでしょう(※注:この件に関しては「追記 その2」も参照)。
それにしても、まるで着物の柄のようなとても綺麗な模様のキジでした。特に警戒してる様子もなく、動画に写ってるようにポーポー言いながら、繰り返し地面を突いていました。

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
ひとしきり観察しスマホで写真や動画も撮影したので、別れを告げてその場を立ち去りましたが、何とこのキジ、その後も付いてきました!

ただ私は道路を歩く必要があったので、付いてきて車に轢かれたりしたら嫌だなと思い、できるだけ体を大きく見せて、軽く奇声を上げて追いかけて山に戻そうと試みました。しかし向こうは特に怖がる様子もなく…。一応私が近づけば離れるのですが、離れるとまた付いて来ました。
2・3度追いかける行為を繰り返すと、何とか道路を出て山に入ったので、そのタイミングで今度はダッシュで一気に道路を駆け下りました。走りながら振り返ると、何とこのキジ、山の中をダッシュで追いかけて来ていました!!ww
ただ見えなくなるくらい距離が離れると、さすがにあきらめたのか、付いて来ていませんでしたが。
それにしても、なぜこのキジはそこまで付いて来たかったのか?そんなにも人間に興味があったのか?あるいは付いて行けば、また人間と一緒に暮らせると思ったのか??真相は謎です。
【関連リンク】
・ヤマドリ:日本の鳥百科 サントリーの愛鳥活動
・ヤマドリ:Wikipedia
・キタヤマドリとは:コトバンク
・キジ科 キタヤマドリ:ナンでも図鑑 (動物偏)
【関連記事】
・弥勒山で出会った鳥(追記あり) : Kyu3’s Blog
・鳥の名前を調べるのにサントリーの「日本の鳥百科」がお薦め! : Kyu3’s Blog
・タグ「鳥」 : Kyu3’s Blog・・・上記以外の「鳥」関連の記事が見られます。
その後 Twitter で、同じ場所でヤマドリに出会ったと言う方とやりとりしました。どうやらその方が出会われたヤマドリは、私が出会ったヤマドリと同じ個体のようでした。
また色々調べてみたら、どうやらヤマドリの中には、人間に付いてくる個体がいるようです。全部が全部そうではないでしょうが、人間に強い興味を持っている個体もいるようです。
以下の動画は、茨城県の筑波山で撮影された動画とのことですが、やはり山歩きをしていたら付いてきたそうです。
日本文芸社の『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』(柴田佳秀 著)に書かれていたのですが、「ごくまれに、攻撃的な(ヤマドリの)オスが人間に対し躊躇なく接近してくることがある」とのこと。なので、上記のようにヤマドリが接近してきたとしても、不用心に近づいたり安易に手を伸ばしたりするのは、止めた方が良いかもしれません。
【関連リンク】
・日本文芸社『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』 国内でよく見かける鳥330種を収録:NATURE & SCIENCE
【関連記事】
・最近読んだ本:『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』『日本のカエル48 偏愛図鑑』 : Kyu3’s Blog
イラストを追加しました。
本文に動画を追加しました。
この記事を書いたのは2020年のことですが。その後もこのヤマドリは元気なようで…。
今では結構多くの人に知られ。大谷山に住んでる事から「大谷君」と呼ばれてるようです!😆w
ちなみに上記以外にも「春日井 ヤマドリ」などで検索すると、多くの目撃情報がヒットします。結構な頻度で見られてる(人に会いに来てる?)ようです。
・「春日井 ヤマドリ」で Google 検索
「大谷君」がついに主要メディアでも報じられました!😆w
上記のうちメーテレニュースの記事によると『ヤマドリが後をつけてくるのは、自分の縄張りに来た人間などを追い出そうとするためにとっている行動』とのこと。


これまでの経験から「キジは基本的に警戒心が強く、人間の存在を確認したらすぐに逃げる」と思っていたので、離れた所から観察しつつ、スマホで写真や動画を撮影しました。
「さて、そろそろ帰ろう」とその場を離れましたが、その時 妙なことに気づきました。このキジ、逃げるどころかなぜか私と同じ方向に歩いているのです。距離は離れたままでしたが、まるで平行移動してるかのように、同じ方向に歩き続けていました。
「ひょっとして付いてきてる?」と思った私は、2・3度歩いては止まるを繰り返しました。するとキジは私が歩きだすと歩き出し、止まるとその場で止まるのでした。「このキジ、付いてきてる!」と私は確信しました。
撮影した動画↓↓
(※. 少し距離があったのと暗かったので、ヘッドランプで照らしながら撮ってます)
ただ不思議でなりませんでした。キジは警戒心が強いのに、一体なぜ?人間に興味があるのか?あるいは昔人に飼われていて、エサがもらえると思ったのか??
真相は分かりませんが、とりあえずどこまで近づけるか試してみることにしました。ただまっすぐキジの方へ向かうとさすがに逃げると思ったので、平行移動してるキジに対し徐々に近づくように、歩く向きを徐々にキジ側に寄せて行きました。

その結果、一番近づいた時に撮影した動画が以下の動画です。距離にして 70 〜 80cm くらいでしょうか。スマホを持って手を伸ばせばギリギリ、スマホの先で触れられるくらいの距離まで近づけました。

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
ただこれ以上近づくとスッと離れたので、手が届かない距離が境界線だったのでしょう(※注:この件に関しては「追記 その2」も参照)。
それにしても、まるで着物の柄のようなとても綺麗な模様のキジでした。特に警戒してる様子もなく、動画に写ってるようにポーポー言いながら、繰り返し地面を突いていました。

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
ひとしきり観察しスマホで写真や動画も撮影したので、別れを告げてその場を立ち去りましたが、何とこのキジ、その後も付いてきました!

ただ私は道路を歩く必要があったので、付いてきて車に轢かれたりしたら嫌だなと思い、できるだけ体を大きく見せて、軽く奇声を上げて追いかけて山に戻そうと試みました。しかし向こうは特に怖がる様子もなく…。一応私が近づけば離れるのですが、離れるとまた付いて来ました。
2・3度追いかける行為を繰り返すと、何とか道路を出て山に入ったので、そのタイミングで今度はダッシュで一気に道路を駆け下りました。走りながら振り返ると、何とこのキジ、山の中をダッシュで追いかけて来ていました!!ww
ただ見えなくなるくらい距離が離れると、さすがにあきらめたのか、付いて来ていませんでしたが。
それにしても、なぜこのキジはそこまで付いて来たかったのか?そんなにも人間に興味があったのか?あるいは付いて行けば、また人間と一緒に暮らせると思ったのか??真相は謎です。
【関連リンク】
・ヤマドリ:日本の鳥百科 サントリーの愛鳥活動
・ヤマドリ:Wikipedia
・キタヤマドリとは:コトバンク
・キジ科 キタヤマドリ:ナンでも図鑑 (動物偏)
【関連記事】
・弥勒山で出会った鳥(追記あり) : Kyu3’s Blog
・鳥の名前を調べるのにサントリーの「日本の鳥百科」がお薦め! : Kyu3’s Blog
・タグ「鳥」 : Kyu3’s Blog・・・上記以外の「鳥」関連の記事が見られます。
【追記(2020年10月8日)】
その後 Twitter で、同じ場所でヤマドリに出会ったと言う方とやりとりしました。どうやらその方が出会われたヤマドリは、私が出会ったヤマドリと同じ個体のようでした。
また色々調べてみたら、どうやらヤマドリの中には、人間に付いてくる個体がいるようです。全部が全部そうではないでしょうが、人間に強い興味を持っている個体もいるようです。
以下の動画は、茨城県の筑波山で撮影された動画とのことですが、やはり山歩きをしていたら付いてきたそうです。
【追記 その2(2020年12月6日)】
日本文芸社の『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』(柴田佳秀 著)に書かれていたのですが、「ごくまれに、攻撃的な(ヤマドリの)オスが人間に対し躊躇なく接近してくることがある」とのこと。なので、上記のようにヤマドリが接近してきたとしても、不用心に近づいたり安易に手を伸ばしたりするのは、止めた方が良いかもしれません。
【関連リンク】
・日本文芸社『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』 国内でよく見かける鳥330種を収録:NATURE & SCIENCE
【関連記事】
・最近読んだ本:『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』『日本のカエル48 偏愛図鑑』 : Kyu3’s Blog
【追記 その3(2021年1月2日)】
イラストを追加しました。
【追記 その4(2021年4月22日)】
本文に動画を追加しました。
【追記 その5(2025年2月25日)】
この記事を書いたのは2020年のことですが。その後もこのヤマドリは元気なようで…。
今では結構多くの人に知られ。大谷山に住んでる事から「大谷君」と呼ばれてるようです!😆w
ちなみに上記以外にも「春日井 ヤマドリ」などで検索すると、多くの目撃情報がヒットします。結構な頻度で見られてる(人に会いに来てる?)ようです。
・「春日井 ヤマドリ」で Google 検索
【追記 その6(2025年4月10日)】
「大谷君」がついに主要メディアでも報じられました!😆w
上記のうちメーテレニュースの記事によると『ヤマドリが後をつけてくるのは、自分の縄張りに来た人間などを追い出そうとするためにとっている行動』とのこと。