名古屋城内のお堀で江戸時代から長年飼育されていると言う鹿。第二次大戦中に一度は絶滅したそうですが、戦後に東山動植物園などから譲り受け。一時は50頭以上に増えていたこともあったそうです。
しかしその後は頭数が減り。現在いるのは2頭のみ。
2014年に撮影したお堀の鹿↓↓

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
その2頭も両方ともメスで繁殖ができないことから、名古屋市は和歌山県のアドベンチャーワールドで飼育してる鹿を譲渡してもらい。飼育頭数を増やそうとしてるそうです。
しかしこの施策については、正直ちょっと疑問です。
…と言うことで。今回は名古屋城の鹿🦌問題について、記事を書こうと思います。
【目次】
そもそもお堀で飼われるようになったのは、もともとは城の敷地内で飼育されてたけど、城内の新芽を食べちゃったり。繁殖期に暴れたから…らしいのですが。正確なことはよく分かっていないようです。
その経緯はさておき。じゃぁ「お堀が飼育環境として適正か?」と言うと。広さはそれなりにあります。それと生えてる草は鹿が食べてるそうなので。その点も悪くはないのかもしれません。
ただ気になるのは、真夏の炎天下。上記のメ~テレニュースの記事 以下の東海テレビニュースの動画を見ると分かりやすいのですが。お堀の中は日中の日差しを遮るものがほとんどなく…😅
昼間に日陰がほぼないような場所は、飼育場所としては適正ではないんじゃないかと思います。
動画にも写ってますが。一応小さな日除けみたいなのも設けられてますが。正直そんな快適な場所ではないでしょうし…。
【追記(2025年10月27日)】
あと雨もあまりしのげないんじゃないかと思います。日除けで多少雨を避けれるかもしれませんが。大雨が降った時は、日除けではぜんぜんしのげないんじゃないかと思いますし。
それとお掘りの中は風が通ってるのか。それも気になります。
もう1つの疑問は「頭数を増やして管理しきれるのか?」と言う点。現在お堀の鹿は、上記の動画でも紹介されていますが。名古屋城の職員さんが管理しています。
「頭数が増える」と言うことは、当然管理してる人の手間が増えると言うことでもあり。果たしてそれがまかないきれるのかどうか…。
仮に今いる人数でまかないきれないとなり。職員を増やすと言っても、そう簡単ではないでしょうし。生き物を扱う以上、ある程度知識や技術も必要でしょう。動物園の職員でない名古屋城の職員さんが、果たしてどれほど鹿の飼育の知識や技術を持っているのか?その点も気になりますし。
またかつて50頭以上にまで増え。その後大きく減少したのは、結局管理しきれてなかったからではとも思います。😅
あと気になる点がもう1つ。最近名古屋城のお堀でキツネの生息が確認されています。昨年は NHK の『ダーウィンが来た!』でも取り上げられ、非常に話題となりました。😊
上記の『ダーウィンが来た!』放送のきっかけとなった明和高校生徒が撮影した写真についてのCBCテレビの取材↓↓
ちなみに名古屋市内のキツネの生息情報については、以前記事にまとめたので。良かったらこちらも見てみて下さい。😆つ
話を鹿に戻すと。上記の読売新聞記事によると、以前お堀の鹿が大幅に減った原因は「病気」の他に「野犬に襲われたから」とのこと。
野犬に関しては最近は名古屋市内にはほぼ「いない」と言っても良いと思うので、問題ないですが。問題はキツネ。玉川大学の關義和 准教授によると、鹿の子供はキツネにかなり捕食されてるそうです。
關義和 准教授の論文に関する玉川大学のページ↓↓
なので、仮に鹿をどこか別のところから貰い受けるとしても。「長く居て欲しい」と鹿の子供を貰い受けたりすると、キツネに襲われる危険性があります。
大人の鹿はキツネに襲われてはいないようですが。それでも過去の野犬の事例を考えると、今後は何らかのキツネ対策は必要になるのではと思います。怪我した場合や高齢になり動きが遅くなると、襲われる可能性もあるんじゃないかと思うので。
それではキツネ対策をするとして。果たしてそこまでしてお堀で鹿を飼い続ける必要があるのでしょうか?さらに数を増やす必要があるのでしょうか?
上記でも書いた通り。名古屋城のお堀自体が、鹿の飼育場所として適正だとは私には思えません。さらに人員の問題もあるんじゃないかと思いますし。
それにそもそもですが。鹿自体は決して飼いやすい生き物ではないでしょう。だから昔の名古屋城の人たちは、お堀に追いやったのではないのかと。
上記でも用いたメーテレのニュース映像では、アメリカ人観光客の方が、おそらくテレビ撮影のためにわざと大げさに反応してくれてますし。以下の東海テレビニュースの記事でも観光客の方が驚いてみせてますが。😅
私自身も初めて鹿を見かけた時はちょっと「おぉ!なんで鹿が!?」と少し驚きましたが。正直ほとんどの人は「あぁー鹿がいるんだ」程度の感想しか持たないでしょう。
しかも現状「なぜ名古屋城のお堀に鹿がいるのか?」の説明板すらない状況(これは今すぐにでも設置するべきだと思いますが)。
ほとんどの人はさほど覚えてもおらず。印象も残らず。ただ言われれば「そう言えば堀に鹿いたね」程度のものではないのかと。
仮に例えば奈良公園の鹿のように城内に自由に放し飼いされていて。人間が気軽に近づける状況になってれば別ですが。そうしたら皆もっと驚いて、写真を撮ろうとしたり。エサを与えようとしたりするでしょう。
奈良公園の鹿↓↓

Photo by Immanuel Giel(CC BY-SA 4.0)
しかしそれはそれで鹿に危害を加える人も出てくるでしょうし。そうでなくても鹿が暴れ出したり。あと城内から逃げ出したりする可能性もあるでしょう(そうならないためにお堀に追いやったんでしょう)から。そう言う訳にもいかないでしょう。
最後に。私はかつて書いた名古屋城に関する提言の中で、名古屋城の鹿をイメージしたキャラクターを作る案を書きました。
そこでも書きましたが。名古屋城のお堀の鹿を安易に「観光に寄与する!」として増やすのではなく。そもそも「お堀で鹿を飼うべきか?」と言うところから考えなおすべきだと思います。
私自身は名古屋城のお堀は鹿を飼う環境として適切だとは思えず。また鹿の数をこれ以上増やすのは現実的ではなく。さらに増やしたところでたいして観光の魅力アップにも繋がらないと思うので、増やすべきではないと思います。
あと今いる鹿は当然、最後まで面倒を見るべきだとは思います。しかしそれは必ずしもお堀の中である必要性もないでしょう。それこそより飼育環境として良く、専門家もいる東山動植物園に預けると言うのも1つの手だと思います。
そしてお堀の中には鹿のパネルを多数設置し。かつて鹿が沢山いたことがうかがえるようにしたら良いのではと。
さらにその鹿のパネルの横に 大きなQR コードでも置いて。そこから鹿の説明ページにアクセスできるようにしたら良いのではと。😊
そうしたら名古屋城にかつて鹿がいたことを知ってもらえるでしょうし。はたまた説明ページで名古屋城の鹿の歴史やどう言う経緯をたどったかなども知ってもらえるでしょうし。鹿が東山動植物園にいると知れば、そこから東山動植物園に行く人もいるのではと思いますし。
この記事のポッドキャスト版↓↓
この記事のポッドキャスト版(議論バージョン)↓↓
この記事の動画版↓↓
【追記(2026年3月5日)】
名古屋市は京都市から増えすぎた野生の鹿をもらう計画を検討していましたが、それが中止になったそうです。
理由としては、
(※以下の毎日新聞記事『名古屋城へのシカ「移住作戦」断念 市「多くの課題あった」』より引用)
…であらためて、私は鹿をこれ以上飼うのはやめ。他からもらいうけるのもやめて。パネル設置を検討すべきだと思います。
そもそも鹿を飼うこと自体が非常に難しいことですし。どこかからもらってくるにしても、上記のような困難がつきまといます。
また仮に何とかもらい受けた鹿がお掘に馴染んだとしても、その後の飼育の難しさや上記で書いたキツネの問題もありますし。
何より鹿がお掘にいたとしても、それが名古屋城の魅力アップには繋がると思わないので。
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【関連記事】
・名古屋城に関する提言:駅名変更、東門に物見櫓、無料ゾーン、鹿キャラ、木造復元について
・観光客向け、名古屋城外の天守閣撮影ポイント
・タグ「名古屋城」・・・名古屋城関連記事が見られます。
最後の部分を少し書き換えました。
メーテレニュースの動画が非表示になっていたので、東海テレビニュースの動画に差し替えました。あとそれに合わせて本文を一部修正しました。
しかしその後は頭数が減り。現在いるのは2頭のみ。
2014年に撮影したお堀の鹿↓↓

Photo by KKPCW(CC BY-SA 4.0)
その2頭も両方ともメスで繁殖ができないことから、名古屋市は和歌山県のアドベンチャーワールドで飼育してる鹿を譲渡してもらい。飼育頭数を増やそうとしてるそうです。
しかしこの施策については、正直ちょっと疑問です。
…と言うことで。今回は名古屋城の鹿🦌問題について、記事を書こうと思います。
【目次】
- 飼育環境としてお堀は適正か?
- 頭数増やして管理しきれるのか?
- キツネ🦊が鹿を襲う可能性
- 名古屋城の魅力アップに繋がる?
- 鹿🫎の数を増やすのは疑問
1. 飼育環境としてお堀は適正か?
そもそもお堀で飼われるようになったのは、もともとは城の敷地内で飼育されてたけど、城内の新芽を食べちゃったり。繁殖期に暴れたから…らしいのですが。正確なことはよく分かっていないようです。
その経緯はさておき。じゃぁ「お堀が飼育環境として適正か?」と言うと。広さはそれなりにあります。それと生えてる草は鹿が食べてるそうなので。その点も悪くはないのかもしれません。
ただ気になるのは、真夏の炎天下。
昼間に日陰がほぼないような場所は、飼育場所としては適正ではないんじゃないかと思います。
動画にも写ってますが。一応小さな日除けみたいなのも設けられてますが。正直そんな快適な場所ではないでしょうし…。
【追記(2025年10月27日)】
あと雨もあまりしのげないんじゃないかと思います。日除けで多少雨を避けれるかもしれませんが。大雨が降った時は、日除けではぜんぜんしのげないんじゃないかと思いますし。
それとお掘りの中は風が通ってるのか。それも気になります。
2. 頭数増やして管理しきれるのか?
もう1つの疑問は「頭数を増やして管理しきれるのか?」と言う点。現在お堀の鹿は、上記の動画でも紹介されていますが。名古屋城の職員さんが管理しています。
「頭数が増える」と言うことは、当然管理してる人の手間が増えると言うことでもあり。果たしてそれがまかないきれるのかどうか…。
仮に今いる人数でまかないきれないとなり。職員を増やすと言っても、そう簡単ではないでしょうし。生き物を扱う以上、ある程度知識や技術も必要でしょう。動物園の職員でない名古屋城の職員さんが、果たしてどれほど鹿の飼育の知識や技術を持っているのか?その点も気になりますし。
またかつて50頭以上にまで増え。その後大きく減少したのは、結局管理しきれてなかったからではとも思います。😅
3. キツネ🦊が鹿を襲う可能性
あと気になる点がもう1つ。最近名古屋城のお堀でキツネの生息が確認されています。昨年は NHK の『ダーウィンが来た!』でも取り上げられ、非常に話題となりました。😊
上記の『ダーウィンが来た!』放送のきっかけとなった明和高校生徒が撮影した写真についてのCBCテレビの取材↓↓
ちなみに名古屋市内のキツネの生息情報については、以前記事にまとめたので。良かったらこちらも見てみて下さい。😆つ
話を鹿に戻すと。上記の読売新聞記事によると、以前お堀の鹿が大幅に減った原因は「病気」の他に「野犬に襲われたから」とのこと。
野犬に関しては最近は名古屋市内にはほぼ「いない」と言っても良いと思うので、問題ないですが。問題はキツネ。玉川大学の關義和 准教授によると、鹿の子供はキツネにかなり捕食されてるそうです。
關義和 准教授の論文に関する玉川大学のページ↓↓
なので、仮に鹿をどこか別のところから貰い受けるとしても。「長く居て欲しい」と鹿の子供を貰い受けたりすると、キツネに襲われる危険性があります。
大人の鹿はキツネに襲われてはいないようですが。それでも過去の野犬の事例を考えると、今後は何らかのキツネ対策は必要になるのではと思います。怪我した場合や高齢になり動きが遅くなると、襲われる可能性もあるんじゃないかと思うので。
4. 名古屋城の魅力アップに繋がる?
それではキツネ対策をするとして。果たしてそこまでしてお堀で鹿を飼い続ける必要があるのでしょうか?さらに数を増やす必要があるのでしょうか?
上記でも書いた通り。名古屋城のお堀自体が、鹿の飼育場所として適正だとは私には思えません。さらに人員の問題もあるんじゃないかと思いますし。
それにそもそもですが。鹿自体は決して飼いやすい生き物ではないでしょう。だから昔の名古屋城の人たちは、お堀に追いやったのではないのかと。
私自身も初めて鹿を見かけた時はちょっと「おぉ!なんで鹿が!?」と少し驚きましたが。正直ほとんどの人は「あぁー鹿がいるんだ」程度の感想しか持たないでしょう。
しかも現状「なぜ名古屋城のお堀に鹿がいるのか?」の説明板すらない状況(これは今すぐにでも設置するべきだと思いますが)。
ほとんどの人はさほど覚えてもおらず。印象も残らず。ただ言われれば「そう言えば堀に鹿いたね」程度のものではないのかと。
仮に例えば奈良公園の鹿のように城内に自由に放し飼いされていて。人間が気軽に近づける状況になってれば別ですが。そうしたら皆もっと驚いて、写真を撮ろうとしたり。エサを与えようとしたりするでしょう。
奈良公園の鹿↓↓

Photo by Immanuel Giel(CC BY-SA 4.0)
しかしそれはそれで鹿に危害を加える人も出てくるでしょうし。そうでなくても鹿が暴れ出したり。あと城内から逃げ出したりする可能性もあるでしょう(そうならないためにお堀に追いやったんでしょう)から。そう言う訳にもいかないでしょう。
5. 鹿🫎の数を増やすのは疑問
最後に。私はかつて書いた名古屋城に関する提言の中で、名古屋城の鹿をイメージしたキャラクターを作る案を書きました。
そこでも書きましたが。名古屋城のお堀の鹿を安易に「観光に寄与する!」として増やすのではなく。そもそも「お堀で鹿を飼うべきか?」と言うところから考えなおすべきだと思います。
私自身は名古屋城のお堀は鹿を飼う環境として適切だとは思えず。また鹿の数をこれ以上増やすのは現実的ではなく。さらに増やしたところでたいして観光の魅力アップにも繋がらないと思うので、増やすべきではないと思います。
あと今いる鹿は当然、最後まで面倒を見るべきだとは思います。しかしそれは必ずしもお堀の中である必要性もないでしょう。それこそより飼育環境として良く、専門家もいる東山動植物園に預けると言うのも1つの手だと思います。
そしてお堀の中には鹿のパネルを多数設置し。かつて鹿が沢山いたことがうかがえるようにしたら良いのではと。
さらにその鹿のパネルの横に 大きなQR コードでも置いて。そこから鹿の説明ページにアクセスできるようにしたら良いのではと。😊
そうしたら名古屋城にかつて鹿がいたことを知ってもらえるでしょうし。はたまた説明ページで名古屋城の鹿の歴史やどう言う経緯をたどったかなども知ってもらえるでしょうし。鹿が東山動植物園にいると知れば、そこから東山動植物園に行く人もいるのではと思いますし。
この記事のポッドキャスト版↓↓
この記事のポッドキャスト版(議論バージョン)↓↓
この記事の動画版↓↓
【追記(2026年3月5日)】
名古屋市は京都市から増えすぎた野生の鹿をもらう計画を検討していましたが、それが中止になったそうです。
理由としては、
- 野生のシカを生きたままケガなく安全に捕獲することが技術的に困難。
- 仮に捕獲できたとしても環境変化がもたらすストレスにより生存率の低下が避けられない。
- 人や餌に慣れさせるための一時保護の場所が確保できない。
(※以下の毎日新聞記事『名古屋城へのシカ「移住作戦」断念 市「多くの課題あった」』より引用)
…であらためて、私は鹿をこれ以上飼うのはやめ。他からもらいうけるのもやめて。パネル設置を検討すべきだと思います。
そもそも鹿を飼うこと自体が非常に難しいことですし。どこかからもらってくるにしても、上記のような困難がつきまといます。
また仮に何とかもらい受けた鹿がお掘に馴染んだとしても、その後の飼育の難しさや上記で書いたキツネの問題もありますし。
何より鹿がお掘にいたとしても、それが名古屋城の魅力アップには繋がると思わないので。
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【追記(2025年7月4日)】
最後の部分を少し書き換えました。
【追記(2026年2月13日)】
メーテレニュースの動画が非表示になっていたので、東海テレビニュースの動画に差し替えました。あとそれに合わせて本文を一部修正しました。

![決定版 日本の名城 8号 (名古屋城) [分冊百科]](https://m.media-amazon.com/images/I/51XC3nYbh9L._SL160_.jpg)























