先日 iPhone の OS を「iOS 6」にアップデートしたところ、いくつかの問題が発生しました。今回はその問題とその解決方法について、記事にしようと思います。
1. 日本語入力が重たくなる!
iOS 6 にアップデートしたところ、日本語入力時の仮想キーボードの変換候補表示などが、とても重たくなりました。(´ω`;)
そこで以前、アップル関連の記事や書籍で有名なライターである「林 信行」さんの以下のツイートを思い出しました。
.@d_berba パソコンもスマートフォンも本体にデータたまり過ぎて空き容量が減ってくると反応が遅くなります。日本のユーザーの場合、設定>一般>リセット>キーボードの変換学習をリセットするだけで入力効率落ちるけど劇的に速くなることが。
— Nobuyuki Hayashi林信行さん (@nobi) 9月 15, 2012
上記の林さんのツイートは、kazu さん( @D_BERBA )と言う方の「写真の反応速度と本体のストレージ容量が…」と言う質問を受けてのものだったのですが、林さんの回答が『日本語の変換学習』との事だったので、「これ(『設定>一般>リセット>キーボードの変換学習をリセット』)をやってみたら、日本語入力が重たい問題も解決するだろう…」と思い試したところ、見事解決しました!ヽ(*´∀`)ノ
2. バッテリーの減りが早くなった!
私の Twitter のフォロワーさんの何人かが、「iOS 6 にアップデートしたら、バッテリーの減りが早くなった」とつぶやいていました。これは私自身はあまりはっきりと認識した訳ではないのですが、「何となく減りが早いような…」と言う認識はありました。
_ノ乙(、ン、)_ .。oO( 何となくそんな気が… )
そこで気になったのが、iOS 6 から新たに備わった『無線LANへの自動接続 or 接続解除』機能。これは"特定の無線LAN"(例えば私の場合はソフトバンク回線を利用しているので、『FON』や『mobilepoint』、『0001softbank』など)を iPhone が見つけると、自動的にこの無線LANへと接続し、それが遠ざかるかもしくはその電波が弱まると、3G回線へと接続を切り替える(無線LANによる接続を止める)と言う機能です。この機能が iOS 6にアップデートすると、デフォルトで有効になっています。
この機能、特定のユーザーにはとても便利な機能だと思います。わざわざ無線LAN接続の設定をしなくても、例えばマクドナルドに行けば、自動的に早い無線LAN回線へと接続されて、3Gより快適なインターネットの利用ができるので。しかし『無線LANに自動接続する』と言う事は、当然の事ながら、常に iPhone が周辺の無線LANの状況をチェックしている訳で。となると、その分 バッテリーの使用量は大きくなるのではないかと…。
もちろんこれだけが原因である(もしくはこれ以外が原因である)可能性はありますが、一応この『無線LANの自動接続』機能をオフにしたところ、私の場合、バッテリーの減りが iOS 6 アップデート前と同じように戻ったような…気がします。なので「iOS 6 にしたら、バッテリーの減りが早くなった」と言う人は、一度この方法を試してみてはいかがでしょう?
ちなみに解除の方法ですが、これはちょっと面倒臭いです。と言うのも、全ての無線LAN(スポット)に対する自動接続の設定を一気に解除(または有効)にする機能がないからです(『設定>一般>プロファイル』で無線LAN接続のプロファイルそのものを削除すれば別ですが、しかしそれだと無線LANスポットにアクセスできなくなるので…)。解除するには、個別の無線LANの設定項目の中の『自動接続』を"無効"にする必要があるからです。(´ω`;)
個別の無線LAN接続の解除は、『設定>Wi-Fi>Wi-Fi をオン>個々の無線LAN設定(右端の青い矢印ボタン)>自動接続を解除』で行えます。
なおキャリアによって接続できる無線LAN(スポット)が異なりますが、どの無線LAN自動接続されるかは、各キャリアによって配布されてる『プロファイル』に書かれています。それを表示する方法は、『設定>一般>プロファイル>詳細』です。
3. 明るさの自動調節がうまく機能しない!
iOS 6 にアップデートしたところ、"画面の明るさの自動調節"がうまく機能しなくなりました。時にすごく暗くなったり、あるいはすごく明るくなったりしました…ヽ(;´Д`)ノ
そこでTwitterで検索してみたところ、同じような症状を訴えてる人が何人かいて、その中の一人がこの問題の解決方法について書かれてる ニシヤマ@2480design+G さんのブログの記事を、ツイートしていました。それが以下のリンクです。このブログ記事に書かれてる事を実行したところ、うまく機能するようになりました。ヽ(*´∀`)ノ
・2480design+Gadget:iOS 6 明るさの自動調節の調整のために試したこと
具体的なやり方の部分を引用すると、以下の通りです。
1.自動調整OFFにしスライダーを一番暗くするちなみにこの"画面の明るさの自動調節"に関する設定は『設定>明るさ/壁紙』で行います。
2.自動調整オンにする
3.一旦電源ボタンオンでスリープ状態にする
4.再び電源ボタンオン
引用元:2480design+Gadget
あと「1」の部分ですが、この問題が発生している人の中には、既に"画面の明るさの自動調節"を無効にしている人もいるかもしれません。私もそうでした。その場合はどうしたら良いのか?私の場合は一度これ(明るさの自動調節)を有効にした後、"「1」→「2」→…(略)"の手順で実行しました。ひょっとしたら、無効にした状態で"「1」→「2」→…(略)"の手順で始めても問題ないかもしれませんが、一応念のため、有効にしてからの手順を踏んだ方が良いかと思われます。┌( ಠ_ಠ)┘
追記(2012年10月5日):
以下はそんなにたいした問題ではないのですが、一応書いておこうかと。
4. YouTubeにiPhoneで撮影した動画アップロードしたら「ファイル形式認識しない」と言われた!
他にこのような症状を訴えてる人を見たことがないので、ひょっとしたら私の環境だけかもしれませんが…iOS 6 にアップデート後、デフォルトの「カメラ」アプリで撮影した動画を YouTube にアップロードしようとしたところ、アップロード画面の最上部に「△ このファイルの動画(音声)形式を認識できません…」と言う"警告文"が表示されました。(((゚Д゚;)))ガクガクブルブル
しかしその後に「…が、このまま処理を続けます。」とあったので、そのまま放っておいたら、特に問題なくアップロードが完了。アップロードした動画も、特に問題なく、普通に見られました。( ΦωΦ ;)ホッ!
なので、もし YouTube に iPhone で撮影した動画をアップロードする際、「ファイル形式が認識できません」と表示されても、とりあえずそのままアップロード処理を進めれば問題ないかと。┌( ಠ_ಠ)┘
追記(2012年10月9日):
上記「2」の『バッテリーの減りが早くなった!』問題について、いくつか情報が得られたので、以下に記載しておきます。
a. iOS 6をクリーンインストールすると、バッテリーのもちが良くなる!?
私が Twitter でフォローしている @dgmatil さん曰く、「iOS を"クリーンインストール"したら、バッテリーのもちが良くなった!」との事。
やっては見るもんだ。iOS リカバリ設定全て一からなり直しで iPhone 完全に息を吹き返した。バッテリー持ちもいい感じ。
— Masaya(マサチューセッツ)さん (@dgmatil) 10月 2, 2012
満充電してからもう4時間くらい経っているのに残り96%. 昨日なら80%切ってた。クリーンインストールすごい #iphone
— Masaya(マサチューセッツ)さん (@dgmatil) 10月 2, 2012
ただし、ざっと調べた限りですが、iOS のクリーンインストールを行うと、アプリ設定などは引き継ぐ事ができないようです。なので、もし「アプリ設定を引き継げなくても良いから、どうしてもバッテリー問題を何とかしたい!」と言う方は、一度試してみてはいかがでしょう?┌( ಠ_ಠ)┘
b. バッテリ問題は、Safari が原因?
ブログ「気になる、記になる…」と「すまほん!!」の記事によると、iOS 6 のバッテリーの減りが早くなる原因(の1つ?)は、"Safari" ではないかとの事。
・気になる、記になる…:「iOS 6」を搭載した「iPhone 4/4S」でバッテリーの減りが早くなる問題の原因はあるバックグラウンドプロセスの暴走か?!
・すまほん!!:iOS6にアップデートしたiPhoneの「バッテリー異常消費」問題 原因はSafariか
上記の記事によると、Safari が iCloud のブックマーク同期の処理(「Webbookmarksd」)を行う時、CPUの負荷を非常に高めてしまい、その結果バッテリーの減りが多くなる・・・ようです。
ちなみに、iOS のそう言った処理(バックグランド・プロセス)を見る方法は、専用のアプリがあるそうです。「気になる、記になる…」では、『SYS Activity Manager Lite』と言うアプリを紹介していました。
・iTunes App Store:SYS Activity Manager Lite・・・アプリは日本語化されています。
あとこの問題の解消法ですが、
1. ホームボタン2度押しで、現在起動中のアプリを表示。で、"一時的"に、その同期の処理(「Webbookmarksd」)を終了させる事ができるそうです。
2. 任意のアプリのアイコンを長押し。
3. Safari を「x」タップで終了。
4. スリープボタンとホームボタンを長押しして、iOS を再起動。
ただし上記の記事にも書いてありますが、Safari を起動すると、またこの処理が始まってしまうそう
追記(2012年10月10日):
上記「追記(2012年10月9日)」の「b」の『バッテリ問題は、Safari が原因?』の内容の一部を訂正および修正します。
まず「iCloud を使ってない人は、関係ないかも… 」と書きましたが、私自身 iCloud はまったく使っておらず、バックアップ等々も含め、全て無効にしているのですが、上記の「SYS Activity Manager Lite」で調べたところ、同様の処理(「Webbookmarksd」)が行われていました。
なので、この部分に関しては"間違い"と言う事で、訂正(該当部分へ訂正線を引く)しました。
あと「できるだけ Safari を使用せず、別のインターネット・ブラウザを使用するのが良いのではないかと…」と書きましたが、その後この意見は現実的ではないと考えるようになりました。と言うのも、Safari は様々なアプリと連携しており、Safari を使わないようにするのは、とても難しいと思ったからです。なのでこの部分にも、修正線(訂正線)を引きました。