
「Chrome」…と言うか、正確には、私が使っている(この方法を試した)のは「SRWare Iron」ですが… まぁ、ほとんど同じなので、このタイトルにしました。(^^;
ちなみに「SRWare Iron」とは、ドイツの会社(SRWare社)が開発している、Chrome の元になってる「Chromium」(クロミウム)を元に作ったブラウザです。非常に端的に説明すると、ほとんど Chrome と同じですが、いくつかの機能が省かれています。詳しくは Wikipedia の同プラウザのページを御覧下さい。
【目次】
- 「ニックネーム」機能とは?
- 「ニックネーム」っぽい機能を再現する方法
- やり方の補足
1. 「ニックネーム」機能とは?
長年愛用していた Opera のブックマーク機能には、「ニックネーム」と言う機能があります。これはブックマーク登録情報の中に『ニックネーム』と言う項目があり、ここに特定の"文字列"(テキスト)を登録すると、例えばアドレスバー(Chrome で言うところの「オムニボックス」)にこの文字列を入力し『Enter』キーを押すことで、その文字列が割り当てられたページを素早く表示できると言う機能です。より具体的な例を書くとすると、例えば…
ページ名 | ニックネーム | URL |
---|---|---|
Yahoo! Japan | yj | http://www.yahoo.co.jp/ |
Wikipedia | wp | http://ja.wikipedia.org/ |
…と言う風にニックネームを登録すると、アドレスバーに『yj』と入力し『Enter』キーを押すと Yahoo! Japan のトップページが、『wp』と入力し『Enter』キーを押すと Wikipedia が表示される、と言った具合です。(^^)
この機能を利用すると、わざわざブックマークメニューを開いたり、スピードダイヤルなどを表示したりする必要がないので、とても重宝していました。「長年私が Opera を使い続けてきた理由の1つ」と言っても、過言ではありません。それくらい、便利な機能でした。
しかし Opera の最新版(15以降)には、現状この機能がなく…ヽ(;´Д`)ノ アウッ
一応、開発者向けのバージョン 17に、この機能が復活するのではと思われる記述(?)が見られるものの、まだ正式に復活するかどうかは分からず…。そのため(と言うか、上記の記述が見つかる前からですが…)、これまで SRWare Iron でこの機能を再現しようと、色々と試行錯誤をしてきました。その成果…と言うか、かなりそれ(ニックネーム機能)に近い機能が再現できたと思えたので、今回ブログの記事にしました。
2. 「ニックネーム」っぽい機能を再現する方法
冒頭部分が少し長くなってしまいましたが…ここからが本題!『「ニックネーム」っぽい機能を再現する方法』について、以下に書こうと思います!!
(…と言っても、そんなに大したことをする訳ではないのですが…(^^; )
- [環境設定 >設定 >プライバシー >閲覧履歴データの消去]で、『閲覧履歴』を"全て"消去!
- Chrome(または SRWare Iron)を終了
- 設定ファイルの「History」ファイルを"読み取り専用"に変更!(※これで履歴が全て無くなり、さらに以後 履歴が保存されなくなる。)
- 再び Chrome を起動し、[ブックマーク >ブックマーク マネージャ]で、「ニックネーム」(ページを表示する時に使う文字列)を追加したいページ(ブックマーク)のタイトルに、文字列を追加!
なぜ閲覧履歴を削除したり、閲覧履歴を保存しないように設定するのかと言うと、オムニボックス(アドレスバー)に文字列を入力した時、大量に表示される"履歴"を"表示しない"ようにする為です。そうすることによって、Opera の『ニックネーム』のような機能を再現すると言うのが、今回紹介する方法です。ヽ(゜▽゜)ノ
もちろん通常の状態(閲覧履歴を保存している状態)でも、例えば「4」の様にブックマーク名に適当な文字列を入力・保存し、オムニボックスにその文字列を入力しても、サジェスト(候補)に文字列をタイトルに追加したページが表示されます。それを"矢印キー"(『↓』)で選択し、『Enter』キーを押せば、そのページを表示することはできますが… 大量の履歴が表示されるため、決して"選択しやすい"とは言えないのではないかと(少なくとも、私はそう思います)。しかし閲覧履歴を保存しないようにすると、サジェストに履歴が表示されないため、割りと迷うこと無く、ページを選択(表示)できるようになると思います。
「どうしても履歴は必要!」と言う方は別ですが… そうではなく("履歴は必要ない")、かつ「ニックネーム機能(のような)機能を Chrome でも使いたい!」と言う方は、一度 試してみてはいかがでしょう?(*^^*)
3. やり方の補足
以下、上記のやり方(「a」〜「d」)についての補足です。
まず「a」に関して。『閲覧履歴データの消去』の項目がどこにあるか分からない場合、環境設定画面の右上の検索窓に「履歴」と入力してみて下さい。すると『閲覧履歴データの消去』の項目が、表示されます。
次に「c」に関して。設定ファイルの「History」ファイルを"読み取り専用"に変更にする方法は、以下の『ライフハッカー』の記事に掲載されています。
【参考】incognitoモードを使用せずにChromeで履歴を残さない方法:ライフハッカー
簡単に説明すると、Windows の場合は「 C:¥Users¥AppData¥Local¥Google¥Chrome¥User Data¥Default 」下の「History」ファイルを右クリックし、"読み取り専用"にチェックを入れます。Mac OSX の場合は「 ~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default 」(SRWare Ironの場合は「 ~/Library/Application Support/Chromium/Default 」)下の「History」ファイルを同じく右クリックし、『情報を見る』を選択。『共有とアクセス権』の"ロックを解除"(右下の"鍵アイコン"をクリックし、マスターパスワードを入力)して、自身のアクセス権を『読み出しのみ』に変更します。これによって、以後 履歴が保存されなくなります。
なお、履歴を保存しなくしても、「最近閉じたタブ」や「最後に開いていたタブ」(アプリ終了時に開いていたタブ)は、保存されます。またアドレスバーに URL を"直打ち"(全て入力)して表示したページ(の情報)も、保存されるようです。
Lenovo
2020-06-05
【追記(2013年9月13日)】
先ほど、SRWare Iron をアップデートしたところ、起動時に「一部のプロファイルにアクセスできません」と言うアラートが、毎回表示されるようになりました!そのため、一度「History」ファイルの『共有とアクセス権』を「読み出し・書き出し可」に戻し、SRWare Iron を起動。すぐに終了して、再度『共有とアクセス権』を「読み出しのみ」に戻したら、アラートは表示されなくなりました。(^^; ホッ!
【追記 その2(2013年12月6日)】
試した訳ではないのですが… Opera のニックネームっぽい機能を再現する Chrome拡張があるそうなので、以下に記載しておきます。
それは『ライフハッカー』で紹介されていたのですが、名前は「Pixsy」と言うそうです。この拡張を Chrome に追加した後、オムニボックスで「px」と入力後に「Tab」キーを押し(要はデフォルト検索エンジン以外で検索を実行するのと同じ)、特定の文字列を入力すると、その文字列が割り当てられてるページへと移動するそうです。
ただし、ユーザーが任意にサイトに対し文字列を割り当てることはできず、予め決められているサイトごとの文字列を入力することで、移動する方式のようです。なので「自分で文字列を指定したい」と言う方は、残念ながら、この拡張は使えないと…思います。(^^;
ちなみに設定されてる文字列一覧は、以下のリンク先にあります。かなりの数があり、中には日本のサイト(例えば「朝日新聞」(asahi.com)や「アメブロ」(ameblo.jp))などもありますが、ほとんどが"英語圏"のサイトだと思われます。
・Quicklinks:Pixsy
またこの拡張では Opera のニックネームっぽい機能のほかに、様々な機能(おもに検索?)を実現する「コマンド」や「文法」(?)と言う機能もあるそうなので、興味のある方は、一度以下の『ライフハッカー』の記事を読んでみてはいかがでしょう?
【参考】Google Chromeのオムニボックスを最大限に活用する11のテクニック:ライフハッカー
【追記 その3(2013年12月17日)】
実際このやり方(履歴を無効)で実現した Opera のニックネームっぽい機能を試しているところをキャプチャした動画を作成しました。良かったら、見てみて下さい。
このやり方で実現した Opera のニックネームっぽい機能を試して、約3ヶ月が経ちました。最初は少し違和感がありましたが、今はむしろ「Opera のニックネームよりも、こちらの方が良い」と感じています。と言うのも、Opera のニックネーム機能では、同じ文字列(ニックネーム)を複数に割り当てることは、できません。そのため、1つ1つのページに、異なる文字列を割り当てる必要があります。しかし、このやり方の場合、単にブックマーク名に文字列を入れてるだけなので、同じ文字列を複数のページに割り当てることができるからです。なぜそれが良いかと言うと、覚える必要のあるニックネームの数が、圧倒的に少なくて済むからです。
私の場合、普段よく見るページは、非常に限られています。なので よく見るページには、1つ1つ異なる文字列を割り当てていますが、それ以外のページには、同じWEBサービスごとや関連するページごとに、1つの文字列を割り当てています。そうすると、サジェストに複数のページが同時に表示されますが、同じ文字列を割り当てているページでも、よく見るページは上位(上の方)に表示されるので、よく見るページには、素早くアクセスできます。なので、サジェストに複数ページが表示されても、特に困ることはありません。